講談社学術文庫<br> 君あり、故に我あり―依存の宣言

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講談社学術文庫
君あり、故に我あり―依存の宣言

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  • サイズ 文庫判/ページ数 352p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061597068
  • NDC分類 126.9
  • Cコード C0110

出版社内容情報

インド思想が説く平和をめざす新原理

9歳でジャイナ教の修行僧、ガンジー思想にも共鳴し、8000マイルの平和巡礼を行ったインド生まれの思想家は、自然に対する愛を強調した独自の平和の思想を提唱する。デカルト以降、近代の二元論的世界観は対立を助長した。分離する哲学から関係をみる哲学へ。暴力から非暴力へ。思いやりに満ちた心の大切さを力説し、地球は1つと、相互関係・共生関係に基づく平和への新しい展望を示す。

私が目撃したツイン・タワーへの攻撃のような悲劇や、軍備拡張競争、環境悪化、社会的不公正などの国際的葛藤は、デカルト的懐疑、二元論、個人主義、その他すべての「何々主義」に根ざしている。(それに対し、)私は、サンスクリットの格言「ソーハム」に要約される、新たな世界観を持っている。この格言は私のマントラになった。これは二元論ではなく、分割されない関係を表すマントラである。――<本書「はじめに」より>

第1部 意味との出会い
第2部 全体性の探求
第3部 インドを巡る旅
第4部 関係をみる哲学


サティシュ・クマ?ル[サティシュ クマ?ル]
著・文・その他

尾関 修[オゼキ オサム]
翻訳

尾関 沢人[オゼキ サワト]
翻訳

内容説明

九歳でジャイナ教の修行僧、ガンジー思想にも共鳴し、八千マイルの平和巡礼を行ったインド生まれの思想家は、自然に対する愛を強調した独自の平和の思想を提唱する。デカルト以降、近代の二元論的世界観は対立を助長した。分離する哲学から関係をみる哲学へ。暴力から非暴力へ。思いやりに満ちた心の大切さを力説し、地球は一つと、相互関係・共生関係に基づく平和への新しい展望を示す。

目次

第1部 意味との出会い(自然から学ぶ;ヒンズーの心 ほか)
第2部 全体性の探求(世界への復帰(ヴィノーバ・バーヴェと歩く)
ソイル、ソウル、ソサイエティ(土、心、社会) ほか)
第3部 インドを巡る旅(イスラム、平和の宗教;コントラストの国 ほか)
第4部 関係をみる哲学(「君あり、故に我あり」、敬虔なエコロジー;依存の宣言)

著者等紹介

クマール,サティシュ[クマール,サティシュ][Kumar,Satish]
1936年、インド生まれ。9歳で出家しジャイナ教の修行僧となる。18歳の時、還俗。1973年、英国に定住。現在、雑誌「リサージェンス」編集長

尾関修[オゼキオサム]
1942年、東京生まれ。東京大学大学院経済学研究科修士課程修了。三菱総合研究所を経て、横浜商科大学商学部教授

尾関沢人[オゼキサワト]
1972年、東京生まれ。国際基督教大学教養学部卒業。ドルビー・ラボラトリーズ日本支社勤務の傍ら、音楽活動を続ける
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感想・レビュー

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アナクマ

36
本書と『サピエンス全史』『豊かさの誕生』を三角対置して考える。◉25章_デカルトの二元論〈我思う故に我あり〉が生み出した分離・支配のパラダイムは『豊かさ』を導いた。一方で、関係性に重きをおく仏教などの哲学は世界に〈因縁生起〉を見出し「存在することは相互(に依存し)存在することである」と本著者は読解した。二元論の果てにたどり着いた『サピエンス』の世界観はしかし仏教的な見方を支持し〈何がしたいのか〉をあらためて問う。サティシュの望みは平和と共通利益。それには自然と人間を分離しない敬虔なエコロジーが必要であり→2024/03/01

アナクマ

29
◉宗教、哲学、論理、思想体系、どれとも言い難い。賢人対談。巡礼譚。元ジャイナ教徒の敬虔なる冒険。◉自分にとっては「スカッシュのコート」のような本。爺さまの言葉はどの壁に撃ち返してもまた別の角度から現れて、こちらの反応を要求する。うっかりすれば射抜かれる。ガンジーやラッセルも弾を入れてくる。受け入れるにせよ拒絶するにせよ、観念的に分厚いから挑み甲斐がある。◉肉体労働の合間合間にポケットから出して読んだ。だから書かれている内容以上に意味が付与された一冊。よってゼロ年代ベスト文庫。2018/10/12

アナクマ

17
(p.102)「均衡があればあるほど、恐れからより自由でいられる。暴力、欺瞞、窃盗、放縦、所有欲から自由であることは、あなたを解放するのだ」2022/02/16

アナクマ

16
(p.23)「ブッダさえも自然から学んだのよ」2021/05/01

テツ

14
ジャイナ教で学び脱退後に思想家となった著者の半生。そこで育まれた思想。強く成長し続けることは大切だし、群れにとってはそれを目指し続ける推進力は必要だ。文明も科学もありがたい。ぼくはそれを否定も拒絶もすることを考えられないし、快適な文明社会の中で生きていたい。ただ個人が生きる上でその人生の推進力となるものは、群れにとってのそれとはまた違うんだろうなとは感じる。同じものによって異なる二つを成り立たせようとする齟齬は多くの人間を不孝にしている気がするな。シンプルな「あなたは何をしてどう生きたいのか」という問い。2024/03/04

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