出版社内容情報
衰微していた本願寺を一大教団へと再興した蓮如。弟子の空善が見聞きした上人の動静を読み解き、その思想の核心に肉迫する。衰微していた本願寺を一大教団へと再興した蓮如上人。教勢拡大へと導いた真宗信心の要とは一体何か。また、人々の心を大きくつかんだ秘訣とは何であったのか。上人の身辺に近侍していた法専坊空善は自らの目で見た蓮如晩年の姿と弟子たちに語りかけた教えを記録した。隠居後も変わらぬ布教への情熱、門下への思いやり等々。等身大の蓮如像を現代に伝える言行録の初の注釈書。
空善聞書
1?171/奥書/見返し
蓮如の生涯
空善と『空善聞書』
人名一覧
地名一覧
あとがき
大谷 暢順[オオタニ チョウジュン]
著・文・その他
内容説明
衰微していた本願寺を一大教団へと再興した蓮如上人。教勢拡大へと導いた真宗信心の要とは一体何か。また、人々の心を大きくつかんだ秘訣とは何であったのか。上人の身辺に近侍していた法専坊空善は自らの目で見た蓮如晩年の姿と弟子たちに語りかけた教えを記録した。隠居後も変わらぬ布教への情熱、門下への思いやり等々。等身大の蓮如像を現代に伝える言行録の初の注釈書。
目次
空前聞書
蓮如の生涯
空善と『空善聞書』
著者等紹介
大谷暢順[オオタニチョウジュン]
1929年、京都生まれ。東京大学文学部、ソルボンヌ高等学院卒業。パリー第7大学文学博士。名古屋外国語大学名誉教授。フランスパルム・アカデミック勲章受章。本願寺門跡、本願寺維持財団理事長
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感想・レビュー
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壱萬参仟縁
7
室町末期の戦国時代(353頁)。原文→意訳→語釈(時に→玩読)の構成で進む。意訳や玩読から読むことにした。玩読では、自分の生きている世俗がどんなものかを見抜く眼を佛教に与えられることで、苦しみの世俗を生き抜けると指摘される(44頁)。昨日の岩波文庫でも生活の苦しさに目が留まったが、世俗の苦しみをどう乗り越えるかは、常に我々の課題である。人は普段、死すべく生きていることを忘れている(113頁)。乱世であるからこそ、下々は心の平安を求めたので、蓮如の訴えも受け入れられたのではないかと思う。死へ向かう我々の導。2013/08/19
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