内容説明
一六世紀。アジア大陸の果て、大明帝国に辿り着いたポルトガル宣教師は何を見たか?途方もなく広い国土、壮麗な建築物、全土を覆う舗装道路網、整然とした法・諸制度。そして、おびただしい人々の群れ、市場にあふれかえる穀物・肉・魚介から、纏足、骨・人糞の利用などまで。ドミニコ会士が巨細にわたり書き記した、知られざる巨大帝国見聞録。
目次
ここでは著者がなぜ中国へ行く気になったか、その動機が述べられる。チナという名称について。またその周辺地方の呼称について
本章では中国がいかなる地方であるか、また中国人がいかなる人々であるかが示される
中国と境界を接する諸国について。本章では中国の広大さに関する情報が与えられる。またアレマーニャの果てと境界を接することが明らかにされる。本章でふたつのロシアについて論ずるのは、そのひとつが中国と境界を接するからである
本章では中国の周辺諸国についての問題を続ける
中国を分割する諸省について
本章においては特に広州市について論ずる
内陸部にあるいくつかの建築物について
本章においては国王の血筋に連なる者たちの邸宅の壮麗さ、そしてもろもろの高貴な都市に住む為政者たちの官邸について述べる
この地にある船舶と舟艇について
土地の利用と人々の生業について〔ほか〕
著者等紹介
ダ・クルス,ガスパール[ダクルス,ガスパール][Da Cruz,Gaspar]
?~1570。ポルトガル人ドミニコ会士。宣教師としてカンボジア・中国布教の先駆者となる。帰国後、『中国誌』刊行直前にペストで死去
日埜博司[ヒノヒロシ]
1955年兵庫県生まれ。上智大学外国語学部ポルトガル語学科卒業。流通経済大学流通情報学部教授。大航海時代史・ポルトガル文献学専攻
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- 部落解放研究 第145号
-
- 和書
- 虹色の標的 新風舎文庫