内容説明
農耕文化期朝鮮の無文土器が出土した諸岡貴跡。宇佐八幡宮をまつる渡来系の氏族―。福岡・大分の各地に残る朝鮮文化の痕跡は、その地がかつて南部朝鮮と同一文化圏にあったことをあらためて実感させる。真実の古代史像を求め、日本全国を踏査する歴史紀行第三弾は、“謎の渡来ルート”を追い、北部九州をゆく。
目次
筑前・筑後(那津・奴国のあけぼの;地名にみられる関係;加耶から北部九州へ ほか)
豊前・豊後(遠賀川を渡って;田川郡の香春へ;秦氏族と豊国=韓国 ほか)
文庫版への補章(那珂遺跡から筑紫平野へ;「早良王墓」とオンドル跡)
著者等紹介
金達寿[キムタルス]
1919年、朝鮮・慶尚南道で生まれ、1930年に渡日。日本大学芸術科卒業。作家・古代史研究家。1997年没
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