内容説明
高麗氏族による祖先の祭りを起源とする祇園祭。新羅から渡来した、太秦・広隆寺の弥勒菩薩半跏思惟像。関西は、著者の想像をはるかにうわまわる濃厚・濃密な古代朝鮮文化の宝庫だった。山城(京都)、摂津(大阪)など、各地の神社や祭りに伝わる縁起、習俗の来歴をひもとくなかで浮かび上がってくる、隠された古代日本の相貌。
目次
山城(宮内省に坐す園・韓神社;広隆寺と秦氏族 ほか)
摂津(摂津国百済郡;比売許曾の女神 ほか)
和泉(百舌鳥古墳群と百済;行基の家原寺と土塔 ほか)
河内(白木と多々良;「騎馬神像」をたずねて ほか)
文庫版への補足(山城の秦氏と摂津の三島;難波の新羅と和泉・河内)
著者等紹介
金達寿[キムタルス]
1919年、朝鮮・慶尚南道で生まれ、1930年に渡日。日本大学芸術科卒業。作家・古代史研究家。1997年没
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