講談社学術文庫
東西思想の根底にあるもの

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  • サイズ 文庫判/ページ数 301p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784061594739
  • NDC分類 104
  • Cコード C0110

内容説明

人間たることの存在理由は何か、人間いかに生くべきか。ブッダや道元も、ソクラテスやイエスやパウロも、東西の大思想家は、この根本的課題と格闘した。そして、深い冥想・祈りの中で生命の火花を散らし、それぞれ、永遠の純粋生命の究極態に到達する。本書は、東西各思想の共通の根源は何かを探り、対象的思惟を排し、全人格的思惟の復権を提唱する。

目次

存在の原視点へ―問題の所在
全人格的思惟の比較思想論
全人格的思惟と七つの生命観
分析心理学と全人格的思惟
大脳生理学と全人格的思惟
現代・解脱・世界像
無明‐業‐輪廻と解脱―インド思想とギリシア思想
東洋思想からの発題

著者等紹介

玉城康四郎[タマキコウシロウ]
1915年、熊本市に生まれる。1940年、東京大学文学部印度哲学科卒業。1964年、東京大学文学部教授。東京大学名誉教授。1999年没。主著に『中国仏教思想の形成』(第1巻)、『近代インド思想の形成』、『日本仏教思想論』(上)、『初期の仏教』、『道元』、『盤珪』(日本の禅語録)、『仏教の根底にあるもの』(講談社学術文庫)、『比較思想論究』など
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