内容説明
イチイ=オンコ=アララギ=ヘダノキ=インゾウ…。草木には、それぞれの土地にそれぞれの名まえがあり、人びとの生活と深い結びつきがあった。登山を愛し、自然保護に力を尽し、里人の民俗を研究した博覧強記な植物学者・武田久吉が、植物にまつわる命名と習俗との関係を、複眼的視野で存分に語り尽した名エッセイ。
目次
草木の方言と名義
地名と植物
「かくま」の事から
天子ケ岳の瑤珞躑躅
浜茄子異議
聖林か柊林か
松竹梅
桃とモモ
春と生物
野菜と山菜〔ほか〕
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