内容説明
巻五以降、頼朝の挙兵、義仲の動向、義経の活躍を経て、一の谷の合戦にいたるまでを描く。歴史学と文学の共著者が、本書を平家物語諸本と読み比べ、読み体系『延慶本』に最も近い形態をもって東国に成立したことを明らかにした労作。坂東武士団の活躍を多く書き留めており、歴史史料としても興味深い。文庫オリジナル。
目次
五(兵衛佐、坂東の勢を催す事;加曾利の冠者、千田判官代親正と合戦する事;妙見大菩薩の本地の事 ほか)
八之上(行家・義仲、宇治・瀬田より入洛の事;法皇、天台山より還御成る事;義仲・行家任官の事 ほか)
巻八之下(義経、平家征伐の為に西国下向の事;一の谷・生田の森の合戦の事;熊替、大夫成盛を討つ事 ほか)
-
- 洋書
- Shy, Vol. 7