目次
第1章 発端における形而上学の根拠づけ(形而上学の伝承的概念;伝承的形而上学の根拠づけの発端 ほか)
第2章 遂行における形而上学の根拠づけ(形而上学の根拠づけの遂行のための還帰次元の特徴づけ;オントロギーの内的可能性の企投の遂行の諸段階)
第3章 その根源性における形而上学の根拠づけ(根拠づけにおいて置かれた根拠の明確な特徴づけ;二つの幹の根としての超越論的構想力 ほか)
第4章 回復における形而上学の根拠づけ(人間学における形而上学の根拠づけ;人間における有限性の問題と現有の形而上学 ほか)
付録
著者等紹介
門脇卓爾[カドワキタクジ]
1925年鳥取県に生まれる。1951年京都大学文学部哲学科(哲学専攻)卒業。学位・Doktor der Philosophie(1960年Bonn大学)。1961~1995学習院大学文学部哲学科・講師・助教授・教授を歴任。現在名誉教授
ブフナー,ハルトムート[ブフナー,ハルトムート][Buchner,Hartmut]
1927年、ミュンヘンに生まれる。フライブルク大学にてマルティン・ハイデッガーの許で学ぶ。哲学博士(Dr.Phil.)。現在ミュンヘン学士院研究員兼ミュンヘン大学哲学部嘱託講師
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感想・レビュー
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hitotoseno
7
『存在と時間』でカントこそ哲学において初めて時間性の観点から存在を考えた人物だ、と言っていたので、へぇそうかいな、と思いひとまず読んでみることにしたが分析能力がそこらへんの哲学者と段違いでたまげた。基本的には悟性が感性化する過程を丹念にみていき、図式論あたりを集中に述べることで自らの問題意識とすりあわせ、超越論的な作用がいかに人間の認識構造に寄与するか、という点をこれでもかというくらいにネチネチと論じていく。ここまで専門的な学者が、なぜ後期はあんなオカルトじみた人になっていくのか、不思議である。2016/05/08
罵q
1
緻密な分析を施した上で自身の問題提起へと帰着させるハイデガーの恐るべき力量を示した一作。「構想力の排除」を中心に形而上学の基礎づけが不完全であることを示し、有限性と関連付け、最終的に存在論へと導く。2019/07/01
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