内容説明
迷いにも悟りにもとらわれず、しかしどこまでも人間らしく自然のままを生きた良寛。人間本来は不生の仏心ひとつと大悟した盤珪。無師独悟で念仏の信心を説いた鈴木正三。峻烈孤高の人、白隠。江戸期の四人の偉大な禅者の足跡を辿り、その卓越した人柄と思想を明らかにする。
目次
良寛(雪と花と;土佐の良寛;サッ、サッという草鞋の音 ほか)
盤珪(網干の龍門寺;網干の少年盤珪;明徳を追求する ほか)
鈴木正三(勇猛剛強の生涯;癖のある師と弟子;戦闘的念仏 ほか)
白隠(大灯と関山;南無地獄大菩薩;巌頭和尚はまめ息災 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ねこさん
20
筆者は良寛に特に思い入れが深いようで、やっとこの隠者の陰性に出会えた感あり。白隠は同郷で隻手の公案を拈提した因縁もあるが、それ以上に他の文献を当たった時に不可解だった盤珪の言行がことごとく可笑しくさえあって喜びが大きかったが、機もあろうかと思う。死ぬ時節には死ぬがよく、人と生まれござったはいかが仕合せと聞くと少々仰々しくもあるけれど、元来自分の居なかった世界を見渡す清々しさと愛しさに瞼が緩む。過ぎ去りし我を見送ってなお此処にあって人へ向かう彼らの生々しさは廓然無聖というには湿度があって、身近に感じられる。2019/10/29
きなこ
1
著者は昨年末に故人となっていました。一度お会いしたかった。合掌。2014/06/24
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