講談社学術文庫<br> ファラデー―実験科学の時代

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講談社学術文庫
ファラデー―実験科学の時代

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  • サイズ 文庫判/ページ数 228p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061593763
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0140

内容説明

ファラデーの法則(電気分解の法則)やファラデー効果(磁気光学効果)に名を残す19世紀の実験科学の天才ファラデー。高等教育も受けない製本職人から身を起こし、偉大な発見を重ねたその清貧の生涯を、躍動感あふれる英国ヴィクトリア朝時代の科学史を背景に描く好著。

目次

第1章 新しい科学の台頭
第2章 独学の天才
第3章 真理を嗅ぎつける実験家
第4章 私は自然哲学者
第5章 科学のエンターテイナー
第6章 清廉高潔の人
第7章 ファラデーと現代物理学

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アーサー2号

3
ファラデーさんの評伝。高校理科の授業で幾度となく名をみせる偉大な科学者ファラデー。もしノーベル賞が当時からあれば数回受賞したとされる。貧しい家庭で産まれ、初等教育し受けてなく、やがては立派な科学者になるも、名誉や地位など気にもせずただ淡々と科学に没頭する姿は本当に美しい。カッコ良く、1番尊敬する人である。2013/10/02

hachiroeto

2
11冊目は引き続きファラデーの本を紹介。本書は、ファラデーのみならず周囲の科学者の姿や社会事情も盛り込んでおり、ファラデーが過ごした時代の様相が見えてきます◆ファラデーは「手仕事の人」でした。貧しい鍛冶屋に生まれ、受けたのは初等教育のみ。それでも労働の中で身につけた技術が、後のさまざまな実験に結びつきました◆ファラデーの功績は改めて見ると凄いものだと感じます。「電極」「イオン」「電解質」などの言葉もファラデーが生み出したそうです。今生きていたらノーベル賞をいくつ貰っていたかわからない、との指摘も頷けます。2022/05/11

てんぱ

1
タイトルにあるように、有名な科学者であるファラデーについて書いた本。彼の一生をたどることで、彼がどれだけ近代科学に影響を与えたかが分かるとともに、彼の人間としての側面を知ることが出来る。2009/06/26

そらばと

0
"電磁気のファラデーさん"としか認識のなかった人が、偉大な自然哲学者として目の前に浮かんできた。科学は、色々な人が研究を積み重ね、時に崩され構築されてきたのだと改めて認識した。教科書は当たり前ではないことを、こういう背景とともに次世代に教え育んでいくべきだと感じた。2016/09/20

富士さん

0
再読。やっぱりおもしろい。科学の歴史で創意と工夫と何よりも情熱があれば何かをなし得ると本気で思えた最後の時代。個人の創意と工夫が科学に対して自由に振るえた最後の時代。そこにあるのは、自然哲学が誘う無限の“エウレカ感”の可能性への魅力だと思います。たとえ化学や物理学でそんな興奮はもう味わえなくても、まだ自由な想像が世界に対して意味を持つジャンルがあるのではないか。そこではファラデーのワクワクを私たちも味わえるのではないか。本書はM.ファラデーという人の人生を通じて、そう思わせてくれるのです。2016/03/04

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