内容説明
「精神」と「身体」のもう一つ原初的な関係として「霊」と「肉」の世界に踏みこむ試み。変身、魔と仮面、中世往生死の思想、霊魂転生、崇り、穢れ、浄土などをキーワードに、人間の心性を規定している原型と変型を描出する。仏教世界の二十八部衆とはなにを象徴しているのか、メドゥサの邪眼とはなにか…。さらに、地獄観を手がかりに、ヨーロッパ、中東、アジアの冥界の差異をも明らかにする刺激的論考。
目次
1 変身の空間(霊と肉の変身;魔と仮面;中世往生死の思想 ほか)
2 諸相(崇り;穢れ;心 ほか)
3 地獄(ギリシア;イスラム;インド ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
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17
こころとからだの「原初的で粗野な」関係である、霊と肉の世界。仮面、祟り、穢れ、混沌・闇、地獄などを題材に、東洋~中東~西洋と広い地域をカバー。澁澤とエリアーデの間くらいといった雰囲気で、宗教学、哲学、民俗学等を踏まえつつほどよい軽さ。”悪霊の祭祀”の項は、ちょうどドストエフスキーを読んだ後だったので興味深く、再び考えました。当人の理解すら超えた心の動きを外部の「悪霊」に仮託することができなくなったとき、「悪」は彼(スタヴローギン)の内に呑みこまれ、食い破るまでに膨れ上がったのかもしれない、と。2018/04/04
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