講談社学術文庫<br> ロシア―その民族とこころ

講談社学術文庫
ロシア―その民族とこころ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 281p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061593367
  • NDC分類 238
  • Cコード C0195

内容説明

共産主義的ユートピアの夢は消滅し、二十一世紀のロシアはどこへ行こうとしているのか。著者は、好感・反感のいずれからにせよ、イデオロギー的に特別視する旧来の一面的なロシア観を斥け、文学・芸術の歴史から、都市と農村、民族・宗教・女性の問題まで、政治を決定してきたロシアの文化的風土を多角的に詳説する。日本にとって益々重要度を増す謎に包まれた隣国ロシアを知るための必携の好著。

目次

序章 ロシア的なるものとは
第1章 「祖国」と自然
第2章 プーシキンと「秋」
第3章 風土と自然
第4章 毛皮の歴史
第5章 ロシア人の旅
第6章 「風」―東西南北の意識
第7章 都市の成り立ち
第8章 農村と農民
第9章 美について
第10章 近代の芸術
第11章 文学の「金」の時代
第12章 トルストイとドストエフスキイ
第13章 女性について
第14章 「銀」の時代からアヴァンギャルドへ
第15章 多民族国家
第16章 ロシアとソ連
第17章 二十一世紀への展望―学術文庫版の結びに代えて

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

i-miya

41
2010.10.03 (副題)その民族とこころ。(うら書き)二十一世紀のロシアはどこへ行こうとするのか。共産主義的ユートピアの夢、消滅した今(1991)。文学・芸術の歴史、都市・農村、民族、宗教、女性の問題、縦横に。(川端香男里) 1933、東京生まれ。東京大学教養学部、大学院ロシア文学・比較文学専攻修了。中部大学教授、東大名誉教授。(1991、悠思社刊行) (索引) アヴァンギャルド、ウクライナ(人)、河川、キエフ、キプチャク・ハーン国、(ギリシャ正教)東方正教、2010/10/04

のり

12
ロシア文化・文学を中心に,「ロシア」とはどのような国か,を〈気候〉〈自然〉〈工業〉〈芸術表象〉〈統計推移〉など多様な面から各章ごとに考察する。「ロシア・アヴァンギャルド」や「ソ連におけるイデオロギー問題」については,ともすれば難解になりがちだが,わかりやすく説明されていて勉強になる。個人的には,〈自然〉・〈気候〉の面から,ロシア人特有の〈精神〉(ここでは,とくに「自由」について)が出現する点についての考察がおもしろかった。また,ドストエフスキー・トルストイの比較論の歴史的推移の解説も参考になった。2017/01/16

nukuteomika

3
コンパクトにまとまった,恐らく最良の部類のロシア文化紹介本。品切れなのが惜しすぎる2010/08/14

ryu

1
ロシア文学に興味なかったが、ドストエフスキー等の本を読んでみたくなった。2021/07/01

nukuteomika

1
参照文献が挙げられてないのが唯一残念。2010/09/12

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