出版社内容情報
慧立[エリュウ]
著・文・その他
彦ソウ[ゲンソウ]
著・文・その他
長澤 和俊[ナガサワ カズトシ]
翻訳
内容説明
天竺にこそ仏法がある!七世紀、唐の都・長安からひとり中央アジアの砂漠を征き、天に至る山巓越えて聖地インドを目ざした三蔵法師。数々の苦難を乗りこえ、各地の大徳を訪ねて仏教の奥義を極め多くの仏典を携えて帰国した。小説『西遊記』はこの旅行から取材したもの。帰国後は勅許を得て経典翻訳の大事業を成しとげた。本書は、求法の生涯を貫いた名僧玄奘三蔵の最も信頼すべき伝記である。
目次
巻の第1 生い立ちから西域の高昌に至るまで
巻の第2 阿耆尼国から羯若鞠闍国まで
巻の第3 阿踰陀国から伊爛拏国まで
巻の第4 瞻波国から迦摩縷波国王の来請まで
巻の第5 尼乾(ジャイナ教徒)の帰国の占いから長安の西漕に至るまで
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シルク
15
うおっと。読んでから、4年経過している(;゚゚) 玄奘さま……(*´△`)♡ 陳舜臣の中国史の本(文庫の、ぶっとい本♪)の中で超絶カッコよく出てきて、にわかにわたくしの中で「三蔵法師さま♡ 熱」が燃え上がったのだよな。……本当に、惚れ惚れするような……だったのですよ。なんだっけ、皇帝の命令で、官吏になれとか、なんかそういうことを促されたけれど、「いえ、それはわたくしが生きる世界ではございません。わたくしは仏の道に生きる者。向いておりませんので」とか、断るのですよ……かっこよくね。うーん、その内再読しよう。2015/01/21
わーいわーい
2
すごい量の翻訳をした人であり、2m近い大男であり大旅行をした人ということで興味を持ったので手にしてみた。挿絵が全て廃墟なのが壮大な時間の流れを感じる。実際に読んでみて成し得たことがすごすぎて常人とは思えず神がかっており再び謎が深まった。2019/01/10
うちこ
2
「うわ三蔵法師、めちゃくちゃマッチョじゃないか」と、勝手に日本で定着している繊細な美男子イメージ(女優!・笑)を塗り替えるインパクト。 この時代の中国とインドで学んだ坊さんたちの頭のよさったら、とんでもないですね。まえに「始皇帝と大兵馬俑」の展示を観に行ったときに、「紀元前からこんなに文字で伝達してたのか。すごすぎ」と驚愕して帰ってきたところだったので、さらに沁みました。2016/03/11
ぱらっぱ
2
西遊記で有名な玄奘三蔵の西域の紀行。翻訳が素晴らしくその時代の雰囲気を生き生きと伝えてくれる。訳者の解題も時代背景を分かりやすく解説している。2013/07/24
牛タン
1
弟子が書いた玄奘三蔵による天竺の旅の記録2020/09/20