講談社学術文庫<br> 虫の思想誌

講談社学術文庫
虫の思想誌

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  • サイズ 文庫判/ページ数 220p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061592841
  • NDC分類 486.04
  • Cコード C0145

内容説明

熱帯などの知らない土地で、次から次へと思いもかけぬ形態と色彩を持った虫を採る時ほど無上の喜びを覚えることはない…。全世界に数百万種といわれる昆虫の世界の尽きせぬ魅力を語りつつ、ウォレスやファーブル以来の「虫と人」との関わりの歴史を説く。多様性を重んじる構造主義生物学の視角から、いまだにダーウィン進化論の影響を抜け出せない現代のネオダーウィニズムを鋭く批判した好著。

目次

1 人はなぜ虫を集めるのか
2 謎々としての多様性
3 原型という夢
4 観念に擬態した虫
5 マニアという名の罪人
6 虫喰う人も好きずき
7 空飛ぶ虫たち
8 虫に未来はあるか
9 ギガンテア最期の日々
10 虫たちの恋
11 ファーブルと彼の虫たち
12 虫狂いの頃

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Gaooo

4
虫は嫌い。だけど虫の生態はおもしろい。擬態の事例が特に興味深かった。虫の話のはずが、時にヒトの生き方の核心を突くような言葉も出てきたり。リアルすぎる虫のイラストにギョッとしたり2018/09/01

カネコ

3
◎ 全編の基調としてあるのはネオダーウィニズム批判。ところどころ理解しにくい理屈もあるが、皮肉満載のエッセイとして充分楽しめる。2016/10/06

かんがく

3
理系の本も読みたいなと思うも、数学、物理、化学はチンプンカンプンなので生物を。内容はエッセイなので知識が無くても読みやすい。筆者が構造主義の立場から、ネオダーウィニズムや機能主義を批判。政治や虫を食う話など色々と飛ぶ。幅広く知識が着いたが、理系の本では無かった?2015/09/28

Shoichi Kambe

2
86-全ての生物種は環境の中で、他の種との関係として生きており、…したがって、種だけを特定して商品取引禁止にしたり、天然記念物に指定したりしても、もともとの生息環境自体を保護しなければ、ほとんど意味がない。 89-…自然環境を定常システムとして保護するということは、自然を手つかずのままのこしておくこととは違う。自然からの収奪の速度を自然の回復力の速度以下に抑えることである。 90-昆虫のような個体回復力の極めて大きい生物を採集禁止にすることは、ほとんど無意味に等しいと言ってよい。2024/08/25

pepe

0
著者の虫と虫屋への愛が感じられるエッセイ。随所に遺伝子によって行動が説明できるとするネオダーウィニズムへの批判がみられる。構造は時間とは独立に成立しているとする種の実在を認める。2021/05/30

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