内容説明
「カミ」を語ることは、日本人の精神の歴史を語ることである。著者は、神話・伝説・昔話などの構造分析を手がかりに、文化人類学と民俗学のはざまから揺さぶりをかける。神々の棲む村、民話的想像力の背景、根元神としての翁、フォークロアの先達・筑土鈴寛など、日本文化の深層にひそむ民俗的発想の原点を探り、柳田・折口以後の民俗学を鋭く批判した。人類学的視点から問いかけた刺激的な知の軌跡。
目次
序 神々の棲む村
1 民話的想像力について
2 民衆の思想について
3 筑土鈴寛の世界
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
yamahiko
10
民俗学を構造主義からアプローチする手法に、当時の熱気を懐かしく思い出しました。あれから民俗学がどのように進展したのか門外漢なので分かりませんが、いつまでも興味深い分野です。2018/12/16
in medio tutissimus ibis.
4
異類婚姻譚で男側が異類かつ婚姻破棄されるパターンがストレートには存在しないのは、日本の婚姻形態的によりそれじゃその話を言い伝える家が残るわけがないというツッコミどころが出来てしまうため。今日われわれが接するのは現代語訳などされていて前提も忘れられわかりづらいが、ものぐさ太郎は文体からして本地モノのパロディであって真面目腐った振りからボケるの繰り返し。言語的に対立概念は必要なので、現世を成立させるためには異界が必要とされ、その両者を繋ぐ境界もまた必要とされると同時に、分断と善と悪が交差する為に禁忌とされる。2025/09/02
大臣ぐサン
3
小松和彦の処女論文集ついに復刊。小松先生がとにかく若い!若さに溢れすぎていて文体すらも別人のようだ。小松和彦の代名詞である妖怪はあまり姿を現さないが、後に中心的な位置を占める「境界」論の萌芽もみられ非常に興味深い論文集だ。伊弉諾、伊弉冉神話を屍愛で説く説や、人間と鬼の関係を"文化"対"自然"の二項対立としてとらえる姿勢には疑問符が残るが、まあ若さということで。文化功労賞も受賞したことだし、今年は我らが小松先生の著作を読み倒すとしようか。2017/01/19
閑々士
3
屍愛譚の項、イザナギとイザナミの部分が興味深かった2010/11/30
タイガ
2
★茶番《新宿で客引きに連れが引っかかってなにも言えずに店内へ。馬鹿高い金を請求されてから新宿の店には行かないと決めました。治郎丸あそこだけは美味しかったな。けど、やっぱり山手線の西側はハズレが多い気がします…》★ウルトラメガ山盛りポテトのようでした。アホみたいな感想ですけど、最初は面白く読めていたんですよ。けど、読み進めて行くうちに飽きてきちゃって、後半はサーと読み飛ばしました。他の比較文化の本によく書いてあることを分かりにくく書いた感がありました。ビミョー感が拭えません。2016/12/18




