内容説明
著名な黒人弁護士・法律学者が「寓話」に託して描き出した現代アメリカの苦い現実。
目次
序 人種的テーマのありかを探ること
1 人種の象徴・限られた遺産
2 目覚めるアフロランティカ
3 人種選別ライセンス法
4 最後の黒人ヒーロー
5 人種的現実論を考えること
6 人種的立場のルール
7 ある法律学教授のプロテスト
8 人種差別のひそかな結束
9 宇宙から来た取引人
エピローグ 絶望を超えて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
skunk_c
64
タイトルから人種主義に関する概説書かと思って発売直後に買いながら本棚にしまい込んでいたが、今回読んでとてつもない本だということを知った。著者は黒人初のハーバードの正教授になりながら、大学の人種主義に抵抗して自ら職を失うような経歴の法学者。そんな彼が使う手法は寓話。本人と架空の人物の対話、あるいは完全に架空な話を通じ、M.L.キング以来の公民権運動の安直な継続に警鐘を鳴らし(「ウィー・シャル・オーヴァーカム」が象徴的に使われる)、1995年当時も脈々と流れるアメリカ白人の人種主義を厳しく指弾していく。2022/08/03




