内容説明
なぜ人は学ばねばならないのか。人はどう生きるべきか。益軒の豊富な人生経験を踏まえて書き綴られた本書『慎思録』は、説得力に富み、味わい深い。人生の岐路に立たされたとき、そして、よりよく生きるために人は何をなすべきかを懇切丁寧に説く。今日の日本人がわすれがちな正義・信義・真実・正直・誠実など、現代にも通じる二百四十二の生き方を、原文と口語訳で平易に解説した実践的教訓書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うぉーかー
2
高校の日本史の授業以来、初めて貝原益軒を目にし懐かしさから手にした一冊。生きた時代は1630~1714。幕藩体制が強固な時代でした。そんな固まった時代の中で彼は先見的な思索を繰り返していたといいます。その代表的なものが「時所位論」です。言い換えれば日本型プラグマティズムです。これは後の近代化を加速させた思想の一つと学者の間では認識されています。 この思想の端々がこの本には書かれています。益軒自身、この書物は次代へと受け継いでほしいと語っています。学問、人間関係にいたるまで様々な戒めが載っています。2015/01/15
海野藻屑
0
真面目な人だなあと正直思いました。人生を無駄にするようなことはしていけない、己に厳しく生きよと。2017/07/01
ノンミン
0
学問に対する深い思想がいくつもちりばめられています。本物に接して、こつこつと学問をすることはやはり王道であると感じました。2016/09/17
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