講談社学術文庫
現代社会論 - 市場社会のイデオロギー

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  • サイズ 文庫判/ページ数 293p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061591608
  • NDC分類 304
  • Cコード C0130

出版社内容情報

【内容紹介】
1980年代から盛んになった市場経済の高度化は既成の歴史の知恵や伝統の権威を拒否して、市場が価値を決定することがむしろ当然とする、ポスト・モダニズムをもたらした。その核心にあるニヒリスティックな価値についての相対主義的態度は、われわれの社会に大きな影響を与えている。情報化社会が到来し、さらなる高度産業化が進展する今日、「市場社会」のイデオロギーを根底から問う刮目の書。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミツ

4
本書のいう“現代”が80年代バブル期であることに注意。 9・11も無く、阪神大震災やオウムもまだ、冷戦すら崩壊していない時代の著作なので“現代社会論”というより“80年代日本社会論”として読むべき。 ちょうどポスト・モダンなる一連の思想潮流が流行った時期でもあるので“脱構築”やら“差異の戯れ”やら“シミュラークル”などの用語をこれみよがしに使用し、レトリックを用いてとにかく回りくどく難解に論を展開しており流石にげんなりした。2010/04/27

にゃん吉

1
ポストモダン、バブル全盛の80年代に書かれた評論で、生硬なところもありますが、当時の現状分析、問題意識としては的確かと。流行としてのポストモダンはともかく、その前提として露わにされた価値相対主義、文化も政策も商品として飲み込まんとする市場等に対し、我々は、本書刊行から30年の間に、それをよしとしてきたのか、何らかの解決を見出したのか、弥縫しつつ成り行きで進んできたのか。そんなことを考えると、不勉強でよく分からず、まして、今どこにいるのかなど曖昧模糊。同時代を見る著者の慧眼に感服。          2019/04/10

0
手遅れ2018/12/13

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