内容説明
十九世紀後半に急速な発達をとげた「史的言語学」。本書は、言語学を言語史ととらえるパウルが、その言語研究の原理と方法を体系化し、集大成したものである。心理学的な見地から、言語の変遷はどうして起こるか、言語を規定する条件は何か、またこれらの変化や変遷はどう分類するか等、言語の史的考察の必要性を強調。現代ドイツ語を中心に出発して言語一般の史的変遷の諸原理を論究した不朽の名著。
目次
言語発達の本質についての一般論
言語の分裂
音韻の変遷
語義の変遷
類推
構文論の基本関係
構文論の方面における意義の変遷
混成
創造語
孤立化とその反作用〔ほか〕