内容説明
古代ギリシアの思想と人物を網羅的・体系的に論じ、人類の未来を望見するための基本文献。
目次
1 コスモスからの出発
2 ミレトスの眺望
3 タレスとその後継者たち
4 ピュタゴラスとその学徒たち
5 クセノファネス
6 ヘラクレイトス
7 パルメニデスの挑戦
8 ゼノンの逆理
9 多元論者の登場
10 ソフィストとソクラテス
11 プラトン―政治思想とイデア論
12 アリストテレス―存在・自然・人間
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
彬
5
分かりやすかった。ギリシアの哲学者といえばアリストテレスなど有名だが、いかにしてかのような哲人が現れ得たのか、その下地はどのようにしてできあがったのかと、思想の糸を素人にも分かりやすく解きほぐしてくれている。筆者自身の思い入れもあるのを感じさせる、読んでいて楽しくなりもっと知りたいと思わせてくれる本だった。2010/12/24
ヒナコ
1
タレス、ピュタゴラス、 ヘラクレイトス、パルメニデス、ゼノンソクラテス、プラトン、アリストテレスと幅広く古代ギリシア哲学が紹介されている。 本書の最大の特徴は、それぞれの哲学を個別に紹介するのではなく、タレスから始まり、パルメニデスの批判を受けて多元論者が現れ、それに応答する形でソクラテス、プラトンが現れるというように、哲学を一本のストーリーの上に並べている点であろう。 抽象的な論理に何度か行きつ戻りつして考えないと進めないところに突き当たったが、著者の詩的な文体のおかげで楽しく最後まで読むことができた。2018/02/09
karatte
0
一般書のこの価格帯でこの内容は奇跡に近い。どの章も示唆に富む素晴らしいものだが、パルメニデス・プラトンの項は必読。読み過ぎて手垢で汚れてしまったほどの名著なり。
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