講談社学術文庫<br> ルネサンスと宗教改革

講談社学術文庫
ルネサンスと宗教改革

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  • サイズ 文庫判/ページ数 348p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061590625
  • NDC分類 230.51
  • Cコード C0122

内容説明

ルネサンスと宗教改革は他ならぬ「中世」の嫡子であり、その間に断絶はない。にしても、敬虔な「中世の秋」の暮れたところから、光輝あふれる人間主義の新時代が始まったのも事実。神の国から地上の国へ。ここに宗教的桎梏から解き放たれた人間の、芸術と思想の花が絢爛と開花し、近代文明の母胎となった。世界史のなかで最も華麗で波瀾にとんだ300年間を興味深いエピソードと「旅情」で綴る西洋歴史物語。

目次

1 神の国と地上の国
2 新しい生
3 花の都
4 金の世の中
5 赤裸の権力
6 失われた時をもとめて
7 万能の天才
8 西欧ヒューマニストの栄光と挫折
9 カトリックとプロテスタント
10 信仰ひとすじ
11 騎士と死神と悪魔と
12 自由か独裁か
13 禁欲思想の系譜
14 剣と教え
15 波濤のかなた
16 女王と海賊
17 政治への道

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ポルポ・ウィズ・バナナ

2
原型は「神の国から地上の国へ」とのこと。面白い。◎「エセー」とは元来「吟味すること」を意味する。経験したことを書き流すのではない。批判のふるいにかけるのだ。◎人間が救われるか否かは初めから神が決めている ◎ 宗教改革以降のキリスト教的禁欲の最高形態は(それ以前のキリスト教の"世間外での"修道僧的禁欲性から変化し)世俗の職業生活のなかにそれを持ち込んだ。そして、そもそもキリスト教は東洋的禁欲性と異なり「合理的」生活態度に基づいており、それを組織的に完成させることは神の国労働者としての正しい姿勢なのだ。2020/05/10

seichan

2
世界史の知識は曖昧なのでお勉強にと読んでみたが、各章が読み物風ですいすい読めた。ルネサンスはなんとなく読んであまり印象に残らなかったが、宗教改革に関する部分ではプロテスタントであるルターとカルヴァンの違い、カトリック側でのイエズス会、日本にも来たザビエルの足跡などなど、けっこう面白く読めた。 2018/07/29

moonanddai

1
これまで読んできた「中世物」の、概要を掴むことができました。やはり、歴史の教科書的な記述だけでは理解を深められるところまではいかなかったと思います。例えば宗教改革でも、「ルター」と「カルヴァン」とは一種相容れぬもの、しかも思想的なもの故より深刻な路線の相違があったようです。それがその後広まった地域あるは国の行き方も変えてしまった…。単純に「プロテスタント」と一区切りにはいかないようです。それにしても、西洋政治史の観点から、日本史(戦国~安土桃山)を見たことは、何となく新鮮でした。2013/03/11

中島直人

1
中世から近世への歴史的な流れの中での、ルネサンスと宗教改革が持つ意義を評価する。自分なりに新たな発見もあったりして、なかなか興味深く読めた。2012/06/01

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