講談社学術文庫<br> 子殺しの行動学

講談社学術文庫
子殺しの行動学

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  • サイズ 文庫判/ページ数 302p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061590571
  • NDC分類 489.9
  • Cコード C0145

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

2
「子殺し」ショッキングだが、現在では(人間を含む)動物に関する話題では頻繁に目にし耳にする事例ではないだろうか。僕自身「新リーダーになった猿は旧リーダーの子供殺しちゃうんだよね」位の漠然としたイメージはいつの間にか持っていたように思うが、その先駆的研究。個人的には、人間とラングールでは子殺しに至る過程がまるで反対の様相を呈しているのが興味深い。前者においては厳しい環境や貧困による「子供を養えない」という状況がしばしば子殺しを引き起こすのに対し、後者ではむしろ豊かな環境こそが子殺しを引き起こすのだという→2021/06/30

nightU。U*)。o○O

2
目配りの届いた研究への姿勢と言い、物事を公平に捉えようとする真摯さ、学術の社会に取るべきアプローチなど、一個の研究レポートの本であるのに、非常に多岐に渡って学ぶところがある。種の保存の(引いては自分が死なないためでもある)反応としての人口抑制のため子殺しが行われる、という流行った言説の発端であるらしい。ここでは著者が「動機」に着目して、つまり近接要因とされる環境、タイミングがありありと記されているところに読みどころがある。大局的に捉えて言葉に翻弄されるようでは取りこぼしてしまう現場の実態が何より大事だ。2015/11/13

うたまる

1
「自然界に存在する現象に、正常も異常もない」

根室

0
著者はインドの地方の村で、猿の群れを観察。そこで不思議で残酷な生態を見る。 観察の話なので、サルの名前がたくさん出てくる。なので話を追うのが大変だった。2011/05/11

あなた

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四谷学院四谷校の自習室で読んだ。読み終わった後にあれ、おれこんなことしてる場合じゃねえやとそれから1年いっさい本は読まなかった。おれのなかの「読書する息子」は殺されたのだ。のだって2009/07/13

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