講談社学術文庫<br> ハイデルベルク―ある大学都市の精神史

講談社学術文庫
ハイデルベルク―ある大学都市の精神史

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  • サイズ 文庫判/ページ数 260p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784061590502
  • NDC分類 134
  • Cコード C0110

内容説明

多くの詩歌に謳われ、19世紀にはドイツ・ロマン派文学の中心地となり、またベルリンと並び抗して世界の学問をリードしたドイツの大学都市ハイデルベルク。本書は、この美しい歴史の町ハイデルベルクを舞台に活躍した学者や詩人等に光を当て、彼等の知的交流の軌跡をたどりながら、ハイデルベルク大学を中心としたドイツの学術の栄光と、ドイツ精神史の相貌をみごとに浮彫りにした画期的な名著。

目次

はじめに 『アルト・ハイデルベルク』からハイデルベルクへ
第1章 歴史の中のハイデルベルク
第2章 ハイデルベルクとロマン主義者たち
第3章 ハイデルベルク大学の栄光
第4章 20世紀初頭のハイデルベルク

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

sk

5
城のある都市、大学都市としての古都ハイデルベルクの思想史。ドイツ史に名を残す偉大な人文家が多数この都市と関わっていたことを知る。2017/05/12

しお

0
ライン河を挟んでフランスに面する西南ドイツにおいて中心的な大学都市ハイデルベルクの形成と円熟にかかわる思想史の物語であるとともに、ハイデルベルクに魅了された思想家たちの生活がヴィヴィッドに描かれている。特に古典主義、新カント派、ヴェーバー・クライスの現れた18-19世紀の思想家たちの関係性とその国家的な運命を叙述する。ヤスパースが都市を離れる姿を描く筆者の語り口は哀愁に満ちる。それにしてもヴェーバー先生の人徳たるや。2020/12/14

Hiro

0
ドイツの社会思想史にある程度詳しくないと読んでも本書の面白さは充分に分からないのではないか。私も、知らない人名や述語、歴史上の出来事が多く出てきて、無知を反省した。でもそれなのに著者の語り口が実にいいのだ。スマートですっきりしていて難しくなくて、全然退屈しない。街も大学もあんなに古いのに実はその名声は百数十年前、日本の明治の頃に最も繁栄したこと、その中心はマックスウェーバーであり学界に多くの確執があったことなど、とても興味深い。またこの都市がライン川を挟んで独仏の領土争いの最前線であったことも。2019/11/03

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