内容説明
近年はイギリス・ジャージー島に自分の動物園を作り、絶滅に瀕した野生動物の保護活動を続けている世界的に著名な動物学者ダレルの、西アフリカ・カメルーン密林における若き日の小動物観察記。動物に寄せる溢れんばかりの愛情、原住民の生活・習俗におよぶ見事な洞察、密林の美しさを謳いあげる的確な自然描写。自然を愛し、自然と一体化するナチュラリストとして現代屈指の存在ダレルの最高傑作。
目次
幕の開く前
真昼の密林
煙
穴
深夜の密林
噛みついた化石
獣を持って来た人
太鼓と踊り
蛇と鳥
アンワンティボ
エンダ・アリ山にて
魔法の力
チャムレイの生涯
湖の中の部落
箱舟の出発
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かやは
2
アフリカの密林での動物採集のお話。日本の自然からは想像の出来ない、密度の濃い豊かな自然がそこにはあった。捕えた動物の世話をするうえで一番大変なことは、いかに餌を食べさせるかということ。食べなければ弱ってしまうのに、何故かそれを拒む動物たち。不思議だなあと感じた。積みすぎた箱舟の題名の通り、この世界には、ノアの箱舟に乗せきれないほど多種多様な動物たちが居る。2012/08/09
カン
1
42015/12/24
俊太郎
0
巧みで新鮮な風景の描写と動物への愛に溢れた精緻な記述。イギリス人らしいユーモアも混じっていて飽きさせない。2017/09/14
みこと
0
この本、動物の挿絵があるともっとよかったなぁ。アンワンティボとチャムレイの話が特に心に残った。著者の本当に動物を愛している気持ちがよく伝わってくるとともに、密林の魅力や原住民との交流も心温まるものだった。実際には大変なことだらけだったろうと思われるが、ダレル氏の手にかかると、どのエピソードも素敵な体験のように感じさせられる。2014/07/21
YK
0
動物園の動物を捕まえるのは非常に苦労しているのだと感じた2012/05/22
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