内容説明
聖武天皇の天平15年から称徳天皇の神護景雲3年迄の15巻を収めた本巻では、大仏開眼大法要の栄華の中、皇位継承を巡る藤原氏とその反動勢力とが凄惨な闘争を展開し、一方、造東大寺や遷都に困窮する庶民の姿が現代語訳で生々と語られる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
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覇道に次ぐ覇道、失脚に次ぐ失脚のなかで、自分の無謬性は信じて疑わず手のひらを返しまくりながら逆賊を詔でdisりまくる孝謙a.k.a称徳。記述される内容は主に叙位と任官の記事なので、粛清の様子も事務的にガンガン書かれてます。もはや朝廷(てか天皇家)にとって無反省は事務なのです。個人的なハイライトは、橘奈良麻呂の乱における佐伯全成の受難、聖武ご落胤騒動、淡路廃帝の淡路脱出劇などでした。2021/06/10
眉毛ごもら
2
不破内親王の呪詛事件まで。官名をキラキラ中華風★に変更したりお気に入りには美名を謀反人は名前の一部を貶めたり名前への執着が凄い。大仏できたよ。奈良麻呂の乱やら恵美押勝の乱天武系皇族の粛清も。恵美押勝の乱は位乱発したりお宅訪問で蜜月感出しながら徐々に仲が悪くなりフラグ回収して乱に至るのが大変面白い。他の人の弔文にすら藤原仲麻呂の悪口を記載する割には道鏡や吉備真備一族を厚遇したりしてそういうとこだぞ!と思わんでもない。仏教的な意味で鷹狩の鷹を放生させて動物愛誤だったり禁酒令集会禁止令出してたりこの時代面白い。2022/11/25
アル
1
橘奈良麻呂の乱や廃帝淳仁帝の最後、和気王の謀反事件など、陰惨な結末を迎えた事件が印象に残る。 挙兵にまで持ち込んだ藤原仲麻呂(恵美押勝)の乱が相対的にすっきり見えてしまうほど。 また、弓削道鏡に官位や田地を次々と与える称徳女帝の姿は、カルトにはまって過剰な寄進を繰り返す信者の姿そのものに見える。 それにしても孝謙(重祚して称徳)帝の治世ほど、貴族の反乱の多かった時代は珍しいと思う。2017/07/25
t
0
恩赦と叙任と祥瑞で内容の三分の一ほど。あとは事件と伝記。橘奈良麻呂と恵美押勝が破滅して道鏡はまだ破滅していない。「押勝」の由来は強敵に勝ったから。2010/08/16
Shoichi Nemoto
0
恵美押勝の乱。権力の頂点から没落。これから日本の政治でも起きそう。驕れるものは久しからず。2026/03/18




