内容説明
「知的生活」とは、生き生きとものを考える喜びにあふれた人生のこと。知識だけに偏らない全人間的な徳の獲得を奨める人生哲学の名著として欧米に名高い本書は、ライフ・スタイルとしての「知的生活」を愛する全ての人に、有用な心構えを教えてくれる。時間の使い方・金銭への対し方から読書法・交際術まで、そこにはいささかの空疎な議論もなく、切実な実体験から生まれた「人生の極意」にみちている。
目次
第1章 知的生活における肉体的基礎
第2章 知的生活における精神的基盤
第3章 教育について
第4章 時間について
第5章 金銭の影響力について
第6章 習慣と伝統について
第7章 女性と結婚
第8章 貴族階級と庶民階級について
第9章 交際と孤独について
第10章 知性の衛生学
第11章 商売と知的職業
第12章 環境について
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
miyatatsu
7
内容が濃すぎて、どこから学んだことを活かしていくか悩んでいます。再度読みたいと思います。2018/07/13
じゅん。
6
非常に感銘を受けました。 日々仕事の合間を縫い、読書に勤しむ人。また、学生で勉学に勤しむ人…等。知的生活を営む人におすすめしたい一冊。 染み渡る言葉や、メッセージに出会えるかと。 名著です。2021/04/21
dice-kn
4
読み終えるのに時間がかかった割にあまり頭に残っていないような・・昔は女性は男性に比べて教育を受ける機会が限られていたから知的な面で差があったのであって、男女ともに平等に教育を受けられるようになったら差はなくなるのではと思ったので、女性が知的に劣るような記載はちょっと引っ掛かりました。思うに将棋のトップクラスほぼ男性、作家は男女ともに活躍者あり、画家は男性が多いような? 科学技術のパイオニアは男が多い世界か・・政治は日本は置いといて女性が出てきてますね。興味が向く対象の違いがあるかなと思いました。2023/04/16
なお
4
図書館本。かなりのボリュームでしたが、印象に残っているのは「知的生活と健康」について。持病がある自分としては健康な人以上にしっかりと自身の身体と向き合うことが先決なのかなと。カントの例は極端ですが参考になる部分はありました。そして「社交界に出ない若者」これも自身にあてはまるなと。本や勉強では得られないものが人間関係にはあると。相手ではなく聞き手(自分)が重要であるという部分は大切にしようと思いました。2019/05/01
ゆき
4
知的生活についての本なのに健康についてから始まるのが面白い。若い物書き・社交界にでイルする人など、様々な状況の人に対して手紙形式で教えを説く。イギリスの貴族社会についての内容が多いので、日本にそのまま当てはまらない事もあるが興味深い。2016/02/25