内容説明
神話の条件として著者は、「神々の物語が、一部の人の創作でなく広く民衆に支持され、宗教性と呪術性をもつこと」をあげる。『記・紀』編纂の過程で、また明治以後の歴史教育のなかで、日本神話はどのような潤色が加えられたか。天孫降臨の話やヤマトタケル伝説、三種の神宝などの具体例をもとに、綿密な文献学的方法による研究を進め、古代国家の歴史と形成に果たした神話の実体を明らかにした労作。
目次
1 日本神話の歴史(『記・紀』と日本神話;『古事記』の史実性―天皇系譜の例;『記・紀』神話・伝承の差異とその背景;日本「神話」にみる作為と変形;比較神話学からみた「記紀神話」―ヤマトタケルとモモソヒメはなぜ死んだか)
2 建国神話の形成(神武天皇と古代国家;治定以前の神武天皇陵;「天皇陵」偽造の歴史;日本古代統一国家の形成)
3 古代史研究と津田史学(神話と史実―津田の文献学的研究;津田左右吉の『神代史の研究』;『記・紀』批判と津田史学;日本古代史の研究と学問の自由―森鴎外・三宅米吉・津田左右吉を中心に)
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