内容説明
この本は、幾つかの主張を含んでいる。まず第一は、現代の世界をどう位置づけるべきかという問題である。著者はそれを地図づくりに譬えた。そして、特に日本の位置づけについて多くのページを費やした。次に、著者が訴えているのは、仮説の証明ばかりでなく仮説の発想もまた学問うちだということである。第三に、社会と文化を捉えるにあたって、「生態史的アプローチ」ともいうべきものをもっと押しだしてはどうかということである。
目次
問題の始まり
第1部 素朴と文明―文化発展の三段階2コース説
第2部 日本誕生―生態史的考察
第3部 地図と針路
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
aki
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3部からなるが、ボリューム的に見ても、第2部の「日本誕生――生態史的考察――」がメーンで、一番おもしろい。「さすが」と思える個所が何個所もある。もっとも、まだまだ想像力が足らんぜよ、と思う個所も。たとえば、日本人の源流(のひとつ)をアムール川流域に求めているくせに、『書紀』に記載されている阿倍比羅夫の遠征先の「大河」を石狩川としている点。石狩川のようなちっこい河を「大河」と呼ぶかね。日本海圏で、ただ「大河」と呼んで特定できる河は、まさしくアムール川しかないと思うけど。現代の国境に左右されることなかれ。2014/11/11




