内容説明
本巻では、巻19の欽明天皇から巻30の持統天皇までの、大和朝廷が中央集権的な律令国家を完成してゆく波乱にみちた時代を描く。聖徳太子の17条憲法や大化改新、白村江の戦い、壬申の乱など歴史上よく知られている出来事が「古事記」と並んで古代史資料の原典ともいうべき本書「日本書紀」に記録性豊かにいきいきと叙述されている。国造りにかけた古代日本人の姿を、明解な現代語訳で鮮かに蘇らせた古代史研究の必携書である。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
45
十七条憲法、大化の改新、壬申の乱など。政治の基盤を作ろうとした時代。国造りにかける情熱がロマンです。2023/12/05
佐島楓
42
通読だけでは分析が困難なので、ほかの文献にもあたる必要がある。どういう切り口でレポートを書こうかな・・・。2016/05/27
たかしくん。
18
下巻は、いよいよ歴史書らしくなってきましたね。厨戸皇子、蘇我親子、推古天皇、17条憲法、大化の改新、日本史の常連ワードが淡々と出てきます。そして、新羅、百済、任那等、朝鮮半島の国々との交流が随所に現れて、どっちが優位だったかは別にして、相当な交流があったんだろうなあと推察します。それなりにフィクションの部分はあるものの、日本の古代史のベースとなっている本書を読んだことで、私もちょっと満足感!!2025/03/05
マウリツィウス
17
【『日本書紀』×『古事記』×目録集】「古典主義」「一神教」主題を内包した古典文明史遺産を『日本書紀』と定義呼称、古典叙事詩論を更新する。つまり古代日本を「列島」、古典主義の残影に走り抜けた古典統治は史実における記録を踏襲している。古典主義/現代思想を予期批判成立させられる論文根拠を起源史に再編成、英文学への反旗を翻す。古典と統治と絶対権威、「古代=古典=過去記録」とするのならば「文学」呼称を日本書紀は潜り抜けている。英文学×古典主義、仏文学×現代思想、その普遍連鎖を打ち破れる。:古典主義系譜学を連続導入へ
双海(ふたみ)
16
本巻では、巻19の欽明天皇から巻30の持統天皇までの、大和朝廷が中央集権的な律令国家を完成してゆく波乱にみちた時代を描く。聖徳太子の17条憲法や大化改新、白村江の戦い、壬申の乱など歴史上よく知られている出来事が「古事記」と並んで古代史資料の原典ともいうべき本書「日本書紀」に記録性豊かにいきいきと叙述されている。国造りにかけた古代日本人の姿を、明解な現代語訳で鮮かに蘇らせた古代史研究の必携書である。 (カバーより)2014/05/06