内容説明
国文学及び日本史学、更に文化史・風俗史研究に密接不離の関係にある有職故実の変遷を辿った本書は、昭和31年刊行当時わが国の儀式典礼や風俗資料を集大成したものとして高く評価されながらも久しく世に出ることのなかった稀覯本である。この度学術文庫に収録するに当って上・下巻に分け、上巻には「官職位階」「平安京及び大内裏」「儀式典礼」「年中行事」等を収め、引用文以外は現代表記に改めて広く学界への寄与に努めた。
目次
官職・位階
官職(二官八省;警察官;武官;地方官;後宮;院司;春宮坊)
位階
平安京及び大内裏
儀式典礼
年中行事
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Koning
14
官職位階について再確認するために引っ張り出す。文庫なんでお手軽でいいんだけど、うっかり読み始めると止まらない罠(汗2014/08/08
ブルーローズ
2
読みやすいです。最近、昔のことが知りたい、あの行事などの始まりは?などと趣味の段階で(出身が公家じゃなくても)お探しの方にも。2010/04/28
こずえ
1
日本史専攻の人の必需品らしい。実際、有職故実を調べるときにこれと有職故実辞典があると便利。 大学入試で古文をより踏み込んで勉強したい人も資料としてもっておくとよい
りきにうす
1
包括的な知識を得るにはうってつけ。ちなみに、序文がカッコよすぎて痺れる。2013/06/13
にゃお
0
軽めの小説やマンガでしか時代物は読んでないが、作中に出てきた官職がどのくらいの身分なのか、出てくる物や行事が具体的にどういった物なのかが分かってスッキリ。大昔にも今のマナークリエイターみたいなのがいたそうで、研究者が困っているという事も書かれていて笑ってしまった。こういった研究書を読むと今も昔も対して変わらないんだなと思う所がちらほらあって面白い。2021/03/08