出版社内容情報
ソ連崩壊後公開された秘密文献をもとに,ソビエト政権内外の動向とともに革命指導者の知られざる生身の姿を描きだした,現代史研究の第一人者による決定版評伝.英米のメディアで幅広く絶賛を博する話題の書.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
てれまこし
6
現代の世界征服思想の元祖は書斎革命家。革命に情熱を抱くのは、実在する農民や労働者の境遇に同情があるからじゃない。読書で学んだ歴史法則に恋してる。その歴史が神様になって自分と供にあると考えるから、どんな逆境にも耐えられる。歴史の法則の実現のためなら、どんな手段も自分に許す。目的地に着きさえすれば、その道程はどうでもよい。教条主義は日和見主義と表裏一体だ。だけど、決して感情がないわけではない。むしろ自己抑制力が強く、感傷に陥らないようにプロテスタント的な禁欲を自分に課している。しかし、それが自己省察に向かない2019/04/28
34
6
白水社から、レーニンの新しい評伝の翻訳が11月に出るようなので、そちらを待ってもよかったかも。2017/10/22
ポルターガイスト
2
4年半ぶりくらいの再読。自己欺瞞に満ちた「純粋さ」で権力闘争に熱中してるタイプの人間がきほん好きじゃないんですけどレーニンはその典型で読みながら何回も笑ってしまった。でもそう感じるのは少なからず自分にもそういう要素があるからで同族嫌悪だと思うので下巻までしっかり読んでレーニンについて知ろうと思います。2017/09/19
Kubotan
0
ソ連崩壊によってアクセス可能になった党の秘密資料に基づく伝記。2014/07/30
ポルターガイスト
0
レーニンみたいな人好きっていう人もいると思うけど,そこはかとなく漂う「リア充だけど人間嫌い」的な感じがかなりウザくて読むのに時間かかった。おもしろいけどくどい。2013/01/14