出版社内容情報
【内容紹介】
『増鏡』の成立は南北朝時代に入ってからと思われるが、その内容は、鎌倉時代の宮廷・貴族の歴史を、また、皇室と北条氏との争いを物語風に記述したものである。鎌倉時代の宮廷・貴族の生活には、まだまだ王朝風の優雅さが広く行きわたって残っているが、その雰囲気を生き生きと語っているのが『増鏡』である。その意味で、根強く生き残った王朝精神、王朝文化を余すところなく描ききった王朝文学掉尾(とうび)の名作といえるであろう。(全3巻)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
瓜坊
16
後鳥羽上皇が好きだ。歌心あり、武に秀で、政道にも通じた古の帝王。後鳥羽院が鎌倉幕府に敗れ、これによって朝廷という観念的な権威と、実質的な権力が分かれたことは現代の日本にまで通じる重層性だと思う。「増鏡」はこの時代、幕府にリアリズムを吸収されていく朝廷の姿を詩的に紡いでゆく歴史書。「吾妻鏡」が幕府の正統性を強調しすぎるための歴史書だとすれば、その反面である。だから「増鏡」になんともいえない虚しさと、冗長さを感じるのは仕方がなくて。実質の権力を失う公家の、変化のない日常の変化のなさ、それこそが美だと思う。2017/05/09
石ころ
2
卒論用に。2016/09/12
俊太郎
0
やたら晦渋そうということでずっと敬遠してきた増鏡をついに手に取る。やはり太平記より三十倍くらい読みにくい。というか、そもそも現代語訳を参照しないとほとんど意味がとれない。これだから公家の文学は…。2017/08/31
武蔵野大学読書部
0
卒論用に。鎌倉時代を公家側から見る。(好)2016/09/12
ますたけ
0
こちらの解説の方がスッキリとして読みやすいと思った。2018/12/01




