出版社内容情報
【内容紹介】
「おごれる人も久しからず」と物語冒頭に語るように、権力を握り、専横を極めた平清盛の行動は、平氏一門の運命を栄華の座から、滅亡へと回転させた。『平家物語』はこの滅びの過程を、歴史的動乱の全体像として語り、その変革期に固有多様な行動的人間を登場させている。日本史上もっともあざやかな転換期の全容を語る叙事詩『平家物語』は中世を代表する古典であり、かつ民族的遺産として命長く読みつがれるであろう。(全12巻)
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
NAO
60
12巻にも及ぶ『平家物語』の第1巻。見どころは、やはり「祇王」の話だろう。寵愛を失った祇王と仏御前の苦悩はなんともいえず哀れを誘うが、栄華の絶頂にあった祇王のあっという間の凋落は、平氏の未来を予言しているようで感慨深い。原文は、もともとが語りの文章なので、目だけで読むよりも声に出した方が分かりやすいし、文章の美しさを実感できる。また、現代語訳と注釈・解説付きで、歴史的背景などもよく分かって、興味深く読めた。2017/08/22
アルピニア
42
全訳注平家物語 全十二巻の第一巻。底本は語りの名手「明石検校覚一」がのこした「覚一本」。章ごとに原文、現代語訳、語釈、解説あり。原文はとてもリズミカルで琵琶の伴奏による語りを聴いてみたくなる。解説は、他の史料(「玉葉」「山塊記」「百錬抄」「吾妻鏡」など)との対比にも及んでいてとても読み応えがある。この巻は、「祇王」「殿下乗合」「鹿谷」「御輿振」など。平家が栄華を極める様子とともに一族の横暴ぶり、くすぶる不満が描かれる。重盛は常識的に描かれることが多いという印象だが、史料によると清盛同様、横暴だったようだ。2026/01/27
sine_wave
5
長い間本棚で眠っていた本書を取り出し読んでみた。全編を読むつもりはない。まあ、古文を勉強のつもりと、平家物語を数行しか知らないのは本読みとしては物足りないと思ったりしたということでしょうか。2021/04/29
猫森
4
こは、我がスルメ本(何度も何度も読み返す本)にとぞなりにける。2024/10/04
O. M.
4
原文、現代語訳、語釈、解説が塊ごとに並んでいるので、一般にも読みやすいし理解しやすいですね。本巻では「祇王」「二代后」といった女性たちの苦境の話が、個人的には味わい深かったです。また「俊寛沙汰 鵜川軍」以降のエピソードでは、当時の寺社勢力・信仰の現在とは比べ物にならない強さがあり、興味深く読みました。解説では、当時の他の歴史記録と並べての個々の事象・人物を検討しており、「平家物語」に脚色がかなり多く含まれていることも分かりました。2015/07/25
-
- 電子書籍
- 生贄だった私が神様の後宮入り!? ~姫…




