講談社学術文庫<br> 狩猟と遊牧の世界 - 自然社会の進化

講談社学術文庫
狩猟と遊牧の世界 - 自然社会の進化

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  • サイズ 文庫判/ページ数 174p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061580244
  • NDC分類 389
  • Cコード C0139

出版社内容情報

【内容紹介】
自然社会から農業社会をへて産業社会と進化してきた今日、地球上にはいまもそれらの社会が展開している。本書は現代社会の基盤を解明するため、狩猟、遊牧、農耕という3つの生活様式を地球史的規模で位置づけるとともに、旧世界の東北から西南にひろがる乾燥地帯に生活する狩猟と遊牧民の社会に焦点をさだめその起源をさぐる。ここには豊富な踏査体験のうえにしか構築されえない著者特有の雄大な社会進化史の基骨が提示されている。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

明石です

4
有名な『文明の生態史観』の土台となる、遊牧民の歴史に関する研究書。梅棹氏の本を読む醍醐味は、文章を読む楽しみの中に見出される深い洞察だと思う。別の著書で、自身でひらがなタイプライターを発明し使っていたことが、平易な文体を獲得する鍵になったと語られていたのですが、そのエピソードの通り、ひらがなを多用したあどけない文体の中に、どきりとするほど本質に迫る言葉が平気で並んでいる。この人の本は、美しく整えられた文章を読むこと自体から得られる快感と、論理の美しさに触れるカタルシスをどちらも得られる稀有な存在だと思う。2023/03/14

メーテル/草津仁秋斗

1
初梅棹。勉強資料。遊牧に関する著者独自の視点がとても今につながっていて、今ほど科学の発達していない時期にこんなことを考えていたのか、と驚愕させられる。2015/10/17

かりん

1
4:梅棹先生追悼。ご冥福をお祈りします。自然社会、農業社会、産業社会。分業を通じて家族の一体的結合が生じた。むれが家族に解体した。言語、おしゃべり:無用の長物。精神>物質。肉より乳を食べる。人間の家族が、遊牧する組織をもった一つの動物のむれと結合する。子ども。去勢オス:元金と関係のない利子。牧畜革命。2010/07/07

aki

0
狩猟・採集社会、牧畜社会、農耕社会の3つの生活様式があるとして、牧畜社会は狩猟・採集社会が発展したものと考えていいのか? 著者は牧畜社会を、いくつかのグループに分け、そのグループごとに、狩猟・採集社会から発展したケース、農耕社会から生まれたケースがあるとする。高度に発展したステップ(草原)型の牧畜社会には農耕社会が農業革命を経て成立したのと同様、牧畜革命と呼んでもいいイノベーションがあった。そのイノベーションの(技術的な)核は乳しぼりと去勢、家畜の軍事利用であると論じる個所に興奮。2010/02/21

まほ

0
「牧畜」→パストラリズム、「遊牧」→ノマディズムという言葉が充てられているが、この言葉たちは日本語・英語の意味として食い違いを起こしている。ノマディズムは「牧」を帯同さない単に移動しているだけの生活を指す。家畜を飼うことは意味していない。なので、本来、家畜を伴う移動をする遊牧民の生活に対しては、ノマディック・パストラリズムと表記する必要がある。では日本語ではどういうべきか。遊牧が完全に日本語として定着してしまっているが、英語と対応させるための新しい言葉が必要であろう。2026/04/06

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