目次
第1章 ふと気がつくと…
第2章 オームの法則から始める直流回路
第3章 コンセントを使ってみる―交流回路
第4章 移り変わりの現象
第5章 半導体を考える
第6章 トランジスタを考える
第7章 魔法の増幅器―オペアンプ
第8章 トランジスタと論理回路
第9章 半導体の社会学と経済学
著者等紹介
秋田純一[アキタジュンイチ]
1970年名古屋市に生まれる。東京大学工学部電子工学科卒。同大学院博士課程修了後、金沢大学工学部電気電子工学科助手を経て、現在、公立はこだて未来大学システム情報科学部情報アーキテクチャ学科講師。博士(工学)。専門は集積回路と電子工学
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひろき@巨人の肩
89
「量子コンピュータが本当にわかる!」にて推薦されていた「ゼロから学ぶディジタル論理回路」が良書だったため、電子回路版も手に取る。これまで交流回路と過渡現象にて、電圧や電流の時間のずれを記述する複素数が登場して何度も挫折したが、本書の分かりやすい説明に助けられて基礎を学べた。ダイオードを用いた全波整流回路や平滑回路によって交流を直流のように扱える。またトランジスタを用いたオペアンプは入力信号を増幅する。そしてMOS型トランジスタを組み合わせたCMOS論理回路により2進法の論理演算が可能となる。2023/03/20
まつど@理工
8
この本はすごくいい。「高校数学でわかる半導体の原理」より高校生向け。水のアナロジーで直流交流のみならずコンデンサ、ダイオードを説明しているのは参考になった。2013/10/07
め~
2
電子回路を理解するのに必要な初歩的なことをかなり優しく書いてくれている本。これから学ぶ必要のある方にはいいんじゃないでしょうか。文字が多めで数式よりも言葉を中心に理解させようとする努力が伝わってきます。2022/03/05
たぬき
2
なるほど2012/06/08
の
2
電子回路の基礎入門書。電気の基礎オームの法則から始め、トランジスタ回路の設計までを一通り説明する。「何の為の電子工学なのか」を絶えず強調し、学習意欲を高めさせる手法が面白い。こうした理論が重要な工作には、目標を常に意識させることで研究の意図もハッキリとしてくる。小中学校の理科の授業で面白い先生が担当になったような気分。肝心の電子回路も、必須の知識を分かりやすく解説し、身近な電化製品がどのような仕組みで動いているのかを、一応は理解できるようになる。盛りだくさん。2011/08/06