出版社内容情報
よくぞこんな本を出したものだと感心するのは、『チャンドラセカールの「プリンキピア」講義』だ。インド出身のノーベル物理学賞受賞者(一九八三年)のチャンドラセカールが、最晩年(完成は死の2カ月前)にニュートンの「プリンキピア」を命題ごとに解説していって、あの重力理論がどのように形成されているのかを明らかにした本だ.....。(立花隆『ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術』 253頁、より)
内容説明
万有引力の法則を導いたニュートンのプリンキピア(自然哲学の数学的諸原理)は科学の歴史における古典中の古典であるが、それはまた超難解なことでも有名である。本書は、世界的天体物理学者であるチャンドラセカール博士が一般読者に代わってこの難解な古典を読み解いた、「初めて出るプリンキピア注解書」である。
目次
プリンキピア執筆の経緯
基礎概念―定義と公理
極限の概念、および無限小量の比について
求心引力の下での粒子の運動―ニュートンの論法序説
面積則と、それから導かれる諸関係式
円錐曲線に沿った物体の運動
求心力の双対則
ケプラー方程式とその解
物体の直線的上昇および下降
エネルギーの保存と初期値問題〔ほか〕
感想・レビュー
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