出版社内容情報
クォーク、4つの力、統一理論、ヒッグスなどを当代一流の素粒子物理学者がイラストを交えてやさしく解説。
物質の根源はここまでわかった!クォーク、ヒッグス、4つの力、さらには統一理論や超ひも理論までを、一流の素粒子物理学者がイラストを交えて解説。
内容説明
南部博士の理論からヒッグス粒子、さらには超弦理論や統一理論までも、誰にでもわかるようにやさしく解説。
目次
第1章 神の粒子
第2章 自然の階層構造
第3章 クォーク理論の紆余曲折
第4章 電弱統一理論への道
第5章 自然界における対称性とその破れ
第6章 自発的対称性の破れとヒッグスメカニズム
第7章 力と温度
第8章 量子色力学の誕生
第9章 標準理論からその先へ
第10章 超弦理論
第11章 ビッグバン直後の超初期宇宙
著者等紹介
二宮正夫[ニノミヤマサオ]
1944年生まれ。京都大学理学部物理学科卒業。理学博士。京都大学基礎物理学研究所教授を経て、現在、岡山光量子科学研究所所長。京都大学名誉教授。元日本物理学会会長。素粒子メダル受賞。専門は素粒子理論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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柏もち
2
直観的には分かった。でも中身は薄い。理論と同じくらい、科学者、学派、機械にも重きを置いている。そのため純粋に理論について知りたかった私には、頻出するコラムが煩わしく感じられた。読んでいてこの分野に対する著者の情熱をもの凄く感じたが、それが文系の私には若干鬱陶しく思えた。この本はどうも私には合わないようだ。2016/02/26
Steppenwolf
1
本書は素粒子物理に関する話題をなるべくかみ砕いて解説している。確かに今まで読んだ中では分かりやすい方だと思う。ただいくつか気になるのは著者のご専門が素粒子理論であるが故に素粒子物理帝国主義的な意見を見て取れる。例えば巨額の費用を必要とする加速器を我が国に建設するのに際し,アメリカとヨーロッパが放棄しようとしている中,建設の是非を問うていない。しかも最新の理論では実験できないエネルギー領域を必要としているのに中途半端な物を作って何になるという批判的意見も入れて然るべきだと思った。2014/05/12