出版社内容情報
時代と建築家の試みを読み解く斬新な視点を提示
建築があるスケールを超えて巨大化していくと、もはや古い建築のモラルはふっとんでしまう……もちろん、内部と外部を一致させるような近代建築の倫理観もふっとぶ。巨大化すると、外部は制御不能。ファサードという概念が無効になるのです。資本主義のロジックでドライブさせると、建築は巨大な空間を志向し、ひたすら内部に向かう。外観のデザインを整えるというのは、古典的な美学にもとづく建築家の仕事として歴史的につづいていました。しかし、それは巨大資本主義の建築にとって、なんの効力ももたない。……もはやそんなことはどうでもよくなって、別の次元に突入するのです。――<本文より>
第1部 かたちと環境をめぐって
第1章 形態と機能――装飾された小屋あるいは原っぱ
第2章 バロック――楕円と装飾
第3章 斜線とスロープ――運動そしてランドスケープ
第4章 全体/部分――ブリコラージュとパタン・ランゲージ、伽藍とバザール
第5章 レム・コールハース――マンハッタニズム、ビッグネス、ジャンク・スペース
第2部 住むこと、そして日本という空間
第6章 住宅建築――無意識の深層へ
第7章 身体――柱からモビルスーツへ
第8章 日本的なるもの――タウト、縄文、弥生
第9章 戦争の影――廃墟のイメージ、メタボリズムと人工地盤
第10章 スーパーフラット――差異なき表層の世界
第3部 建築はどこへゆくのか
第11章 歴史と記憶――モダニズム、リバイバル、保存
第12章 場所と景観――地域主義、ゲニウス・ロキ、ダーティー・リアリズム
第13章 ビルディングタイプ――監獄とコンビニ
第14章 情報――「見えない都市」の交通
第15章 メディア――雑誌、写真、模型
第16章 透明性と映像性――モニタとしての建築
五十嵐 太郎[イガラシ タロウ]
著・文・その他
内容説明
時代と建築家の試みを読み解く斬新な視点を提示。
目次
第1部 かたちと環境をめぐって(形態と機能―装飾された小屋あるいは原っぱ;バロック―楕円と装飾;斜線とスロープ―運動そしてランドスケープ ほか)
第2部 住むこと、そして日本という空間(住宅建築―無意識の深層へ;身体―柱からモビルスーツへ;日本的なるもの―タウト、縄文、弥生 ほか)
第3部 建築はどこへゆくのか(歴史と記憶―モダニズム、リバイバル、保存;場所と景観―地域主義、ゲニウス・ロキ、ダーティー・リアリズム;ビルディングタイプ―監獄とコンビニ ほか)
著者等紹介
五十嵐太郎[イガラシタロウ]
1967年フランス・パリ生まれ。東京大学工学部建築学科卒業、東京大学工学系大学院建築学専攻修士課程修了。博士(工学)。専攻は建築史。東北大学大学院工学研究科・工学部助教授。建築批評家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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