内容説明
日本の歴代天皇陵には、古代中国から伝わった風水の思想が込められていた。その立地に見られる共通点を、執念の踏査で解き明かすスリリングな試み。
目次
第1章 現代の天皇陵を訪ねて
第2章 風水の原点を探る
第3章 大化改新以前の陵墓を歩く
第4章 飛鳥の陵墓をめぐる
第5章 奈良時代の天皇陵を推理する
第6章 風水で解く桓武天皇陵の謎
第7章 天皇陵の環境を考える
著者等紹介
来村多加史[キタムラタカシ]
1958年生まれ。関西大学大学院博士課程修了。85年から88年まで北京大学考古系に留学。現在は奈良文化女子短期大学教授。専門は中国考古学ならびに中国軍事史
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
さきん
20
天皇陵から歴史の中における天皇の存在感が見えてくる。そのまま現物が歴史を物語るという点で、天皇陵の存在は貴重だと思った。宮内庁が多くの古墳を管理しているが、位置関係から天皇の権力の移り変わりを見るなどやることはまだまだ多いと感じた。話の中心は、飛鳥時代以後の古墳で、簡素化した埋葬が多い。奈良時代から鎌倉時代と土葬、古墳が復活した明治以降は中国の風水の影響を受けた選定をしていることを中国の皇帝陵を多く踏査してきた専門家が指摘する。2016/12/06
イツシノコヲリ
3
長岡龍作氏の山寺の論考から。ざっと気になるところを流し読みしただけだが、フィールドワークを重視し、実際に古墳を訪れるうえでの景観について分析している感じがした。飛鳥にE字型の古墳が多いというのは興味深い。思ったよりも風水について細かく述べている感じではなかった。2023/09/23
takao
2
ふむ2022/04/05
TOM
0
中国考古学を専攻する著者が、中国南朝陵墓の選地を参考に、日本の天皇陵、とりわけ飛鳥時代の陵墓の立地を読み解く一書。著者の書きぶりは実際に自分もその地を歩いているかのような臨場感溢れるもので、これを読んでから再び飛鳥の地を訪れたくなる。風水思想が本来的には自然との共生を含意していたことから、現在の造成・自然破壊についても本書のなかで度々警告する。2026/03/29
-
- 電子書籍
- 君に愛されて痛かった【秋田書店版】(話…
-
- 和書
- 道行く人たちと 文春文庫




