文春文庫<br> 道行く人たちと

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文春文庫
道行く人たちと

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  • サイズ 文庫判/ページ数 357p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784167348045
  • NDC分類 914.6

出版社内容情報

遠く深い人生の歩みを通して語られる“このひとこと”を聞くよろこび、そして作品背後の実生活を心をこめて語る、爽やか十の対話

内容説明

対談者―田辺聖子、織田正吉、村田幸子、西阪広、水上勉、中上健次、松本健一、高山直子、吉田善哉、桂三枝、森南海子のみなさん―。遠く深い生人の歩みを通して語られる「このひとこと」を聞く、よろこび。作品背後の実生活とみずからの「使命と宿命」を素直に語る、さわやかさ。―注目の作家のすべてを伝える対談集。

目次

田辺聖子―小説のおろしろさ
織田正吉―民衆文学を語る
村田幸子・西阪広―川、わたしのふるさと
水上勉―華やぎを縫い取る
中上健次―物語の復権
松本健一―スポーツと文学
高山直子―阿闍世の世界としての現代
吉田善哉―サラブレッドにかけた男のロマン
桂三枝―業の深い仕事
森南海子―手縫いのこころ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とんこつ

5
宮本輝と様々な職業の人たちとの対談を収めた一冊。中上健二との物語を巡る対談と、精神科医の高山さんとの阿闍世の世界としての現代についての考察を特に興味深く読んだ。宮本輝は宗教を持つ人で、マルクス主義的唯物史観(対談当時だけなのだろうか)の中上健二とは本質的に相容れないところがあるにせよ、ふたりの物語観が深いところで一致していたのが印象に残る。物語とは人間の生命の深部の暗く混沌とした世界を見つめることなのかもしれない。また、人生の大事な時期で生老病死を見つめない人が多くなったという高山さんの指摘も心に残った。2019/04/19

nstnykk9814

5
ラオスベトナム旅行に持参した旅本1冊目。5時間待たされたハノイの空港で読了。中上健次、桂三枝らとの芥川賞受賞後数年の対談集。当たり前だけど相手によって内容や語り口ががらりと変わる。相手に合わせる蓄積があるということか。ただ、小説自体はかなり古そうで、今のところ手を出す気になれない。2015/05/30

sachi716

0
芥川賞受賞直後の対談集。 若い著者の勢いや背伸び、気負いのようなものすら感じられるが、非常に正直に対談相手と向き合っている。 中上健次、吉田善哉(吉田ファーム)、桂三枝、田辺聖子との対談がとてもいい。2014/06/02

cougen

0
宮本輝の関西弁の軽妙な語り口が心地良い対談集。『泥の河』など初期作品を読み解くヒントがそこかしこに。

めぐり

0
いろんな職業の人との対談集。話題の幅が広く、普段あまり耳にしない話題は新鮮。2018/04/23

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