内容説明
本書は、私たちが教えられてきた文法に含まれるいろいろな問題点を指摘しながら、本当に役に立つ文法とはどのようなものであるべきかを考える一冊である。
目次
はじめに 文法はなぜ必要なのか
第1章 単語が並んで文を作るしくみを考える
第2章 動詞を見れば文の性質がわかる
第3章 助動詞は文の性質をさまざまに変更する
第4章 助詞が「助ける」もの
第5章 文のしくみを説明してこそ「文法」だ
第6章 国文法はどうしてこんなに問題が多かったのか
著者等紹介
町田健[マチダケン]
1957年福岡県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得。東京大学助手、北海道大学助教授などを経て、現在は名古屋大学教授。専門は言語学
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ががが
5
義務教育で習った国文法を批判しながら日本語の文法を考える本。どのように日本語を書けば正しく伝わるかということを目標に据えて、品詞の分類や助詞助動詞の奥にある意味を分析していく。知識としての文法は習っても、実際にそれが日本語の構造の説明にどう役立つのかという視点が抜け落ちているという指摘は的を射ていて、実践的な日本語の文法入門書の性格も兼ね備えている。言語の経済性から言語の語順の謎などにも迫っており、一つの説としてはおもしろい。国文法が生まれた経緯にも触れられており、古い本だが一読に値する。2023/07/23
竹生
4
国文法についての知識がしっかりしていないため読むのにかなり苦労した。まずは基礎をしっかりしてまた読みたい一冊。2023/12/23
hibimoriSitaro
1
時枝批判のところで急に解りやすくなる。もしかして一番やりたかったのここ?2009/11/23
coolmonster
1
タイトルからも明らかな通り、この本を使って日本語文法を改めて勉強することはできない。 平易に説明しようとはしているのだろうが、まわりくどく、却って混乱してしまう。 一般読者向けではない。2009/06/18
雲國斎
0
この言葉の使い方はいけないんだ,なるほど…と一つくらいは覚えておきたかったのだが。2009/07/06