内容説明
フィレンツェをはじめ、イタリア諸都市に花咲いたルネサンス―そのルーツと時代の精神を読み解く。
目次
第1章 「再生」の源を求めて(なぜイタリアにルネサンスが興ったか;ルネサンス文化の源泉)
第2章 新しい教育と生き方の誕生(新しい教育;女子教育と魔女 ほか)
第3章 「いのち」と自然を記述する(ルネサンスと宗教問題;生命主義の時代 ほか)
第4章 古典の発見と広がり(生きるための「知」;印刷術の発達)
第5章 都市と芸術を創る(都市国家イタリア;文学と美の繚乱)
著者等紹介
沢井繁男[サワイシゲオ]
1954年札幌市生まれ。東京外国語大学イタリア語学科卒業。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(学術)。著述業。京都市在住。ルネサンス文学・文化の研究・紹介のほか、小説を文芸誌などに寄稿
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感想・レビュー
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うえ
6
アウグスティヌスの『告白』を読んだことをきっかけに内面への省察を深める「ペトラルカはプラトンに依拠することで、はじめて古典文化とキリスト教が統合できると信じた…一方、トマス・アクィナスは…アリストテレス哲学を活用して、キリスト教哲学を完成させた。その流れに対して、プラトン寄りのペトラルカは批判的だった…彼が理念的に論点の中心としたのがローマであった…古典文化とキリスト教の総合・調和こそが、ペトラルカのキリスト教的人文主義の土壌である。そうしたローマがイタリアにあったからこそ、彼の再生への思いが誕生した」2015/10/02
ぞしま
3
トマスアクイナスがやはり気になった。メモ2015/08/30
てつこ
1
ルネサンスのルーツや時代背景を紹介した本。ルネサンスに関する情報が盛り沢山で少しまとまりに欠ける印象。書かれている内容が、知識としては分かるけど、実感というか腑に落ちる程度まで理解できなくて、まだまだ勉強不足だな…と思った。2017/05/26
やぐ
0
△人文主義
かみかみかみかみ
0
筆者は自然科学や魔術についての専門の人らしいが、ルネサンスという現象を色々な観点から眺めていて、読んでいてとても面白かった本。2010/07/28