ワーキングメモリと発達障害―教師のための実践ガイド〈2〉

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  • サイズ A5判/ページ数 129p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784762827648
  • NDC分類 378
  • Cコード C1037

出版社内容情報

発達障害の子どもたちに焦点をあて,彼らのワーキングメモリの詳細な特徴を活かし,持続的な学習成果に結びつく支援方法を提案。

ワーキングメモリは,誰もがもつ学習の基礎となる認知的スキルである。読み・書き・計算を支えるワーキングメモリの改善なしに,ただ教えるだけでは,持続的な学習成果に結びつかないと著者は指摘する。本書では発達障害の子どもたちに焦点をあて,彼らのワーキングメモリの特徴を活かした障害別の学習支援方法を提案する。

目次

第1章 脳のメモ帳
第2章 ワーキングメモリのアセスメント
第3章 読字障害
第4章 算数障害
第5章 統合運動障害
第6章 注意欠陥多動性障害
第7章 自閉症スペクトラム
第8章 支援方法とトレーニング

著者等紹介

アロウェイ,トレーシー[アロウェイ,トレーシー][Alloway,Tracy Packiam]
スコットランドステアリング(Stirling)大学心理学部準教授、現Centre for Memory and Learning in the Lifespanセンター長。開発したAutomated Working Memory Assessment(AMWM)というテストバッテリーは、10ヶ国語に翻訳され世界各地で用いられている。現在は、ワーキングメモリに問題のある子どもたちに対する長期的な介入研究を行なっている

湯澤美紀[ユザワミキ]
1971年大分県に生まれる。2001年広島大学大学院教育学研究科単位取得満了。現在、ノートルダム清心女子大学准教授。博士(心理学)

湯澤正通[ユザワマサミチ]
1961年栃木県に生まれる。1992年広島大学大学院教育学研究科博士課程修了、博士(心理学)。現在、広島大学大学院教育学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ももたろう

6
この本を読むと、IQよりもワーキングメモリがいかに重要かが分かる。自分の数少ない臨床経験から大いに納得できる。ワーキングメモリの容量が少ない子は本当に大変だと思う。教師の話は最後まで聞き取れない、一度に一つのことにしか注意を向けられない、など。それだけではない。前頭前野の部分が機能してない可能性が高いから、論理的思考をすることも難しい。感情の抑制も計画的行動も注意の持続も難しい。この力を高めることが生活する上でいかに重要か日々痛感する。また本書にあるメタ認知スキルを高める方略は、指導場面で有効だと思う。2015/07/23

しょうゆ

1
良書。無理のない支援方法の工夫などもわかりやすく書いてあるし、ワーキングメモリがいかに、学習におけるキー概念なのかがよくわかる。ジャングルメモリーは日本にもあるのだろうか。脳トレの効果には苦笑した2016/06/21

0
これまでは、IQが高ければ学業成績が高くなると考えられてきたが、最近では多くの研究で、IQと学業成績の関連性は低いことが示されている。そして、そのかわりに、子どもの学業成績を決める重要な能力といわれているのがワーキングメモリ。ワーキングメモリとは、記憶を使って考える能力のことで、IQとは異なり、親の教育レベルや社会的経済的地位と関連しないので、適切なアセスメントを受け、問題があった場合に、適切な支援を受けることができたならば、すべての子どもに自らの可能性を実現させる同様の機会が開かれることになる。2014/08/01

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