出版社内容情報
青木 理[アオキ オサム]
著・文・その他
内容説明
オウム・革マル派との“隠された戦い”とは?監視・尾行・盗聴・スパイ養成の実践法は?誰にも書けなかった“治安活動”の真実。
目次
1章 厚いベールの内側
2章 特高から公安へ
3章 監視・尾行から工作まで
4章 公安秘密部隊
5章 戦後の公安事件簿
6章 オウム・革マル派との“戦い”
7章 警察の外にある「公安」
8章 監視社会と公安警察
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
47
どこまでが警察の捜査範疇か、かなりきわどい、あるいは踏み越えてしまった実際の事例も載っている。2016/01/15
matsu04
37
特高警察の解体後、治安維持機関として公安警察が組織整備されてきた経緯を振り返るとともに、その後の同組織による暗躍ぶりの一端を具体例をもって示し、厳しい眼差しでその存在意義を問うている。2000年発行と少々古い書ではあるが、力作である。2016/03/01
竹園和明
33
公安警察を覆うベールの厚さと密行性は謎だらけ。そこに切り込んだ青木理の力作だ。かつては共産党員を徹底的にマークする組織だったが、時代と共に国家の転覆を謀る連中を殲滅する組織へと変化して行く。しかし一方で、活動費の不透明さ、二重帳簿による不正経理を語るOBもいる。今も公安の捜査は秘密裡に行われているのだろうが、政治の不正を糾そうとする新聞記者に圧力をかけるなど不穏な動きもある昨今。誰もが微罪で逮捕されてしまう可能性がある上に共謀罪が強行採決された中、彼らの監視は誰がやる?。防波堤が壊され易い社会は怖い。2017/12/24
sat
30
公安警察の概要・事件などが書かれている。発行が古く、事件は知らない事がほとんどでした。逆に新鮮でした。(笑)2016/11/02
きょちょ
23
期待外れ。帯に「公安の真実」とあるが、目新しい「真実」が書かれているわけではない。公安の歴史や内部構造などは興味ないし、公安が絡んだ事件は、多少面白く読めたところもあるが、それぞれの事件の詳細をしっかり書いているわけではない。 現在の世の中で、少なくとも共産党に対しての公安が持つ予算や、割く人員は減らしても良いだろう。 GPSやNシステムなどの情報管理の怖さを指摘しているが、普通に生きている人間にはなんてことないのでは。鼻くそほじくっているところ見られたって、どうってこたぁないやね( ´∀` ) ✖✖✖2019/10/14