出版社内容情報
関東軍はなぜ暴走したか――関東軍は、なぜ1930年代の初頭に満州事変をひきおこしたのでしょうか。もともとそうした侵略性をそなえていたのだといった類いの解説は、歴史上のあらゆることの説明に転用しうる便利さをもってはいるものの、運命論者以外の人の説得には役だちません。また、組織的な軍隊が中央の命令もないまま行動するには、少なくとも現場の指揮官に、十分な動機と高いレヴェルの決意が必要なはずです。あらためて述べるまでもないことですが、日本の戦争がもたらした惨禍を考えれば、到底、関東軍の行動を高らかに称賛したり全面的に正当化したりすることはできません。ただ、実は正直なところ、自分が現場にいたら指揮官の決断に同意したのではないか、あるいはひょっとすると似たようなことを指向したのではないか、と感じているのです。――本書より
内容説明
正しい歴史観をみがくための九つの「なぜ?」。
目次
日本はなぜ植民地にならなかったか
武士はなぜみずからの特権を放棄したか
明治憲法下の内閣はなぜ短命だったか
戦前の政党はなぜ急成長し転落したか
日本はなぜワシントン体制をうけいれたか
井上財政はなぜ「失敗」したか
関東軍はなぜ暴走したか
天皇はなぜ戦犯にならなかったか
高度経済成長はなぜ持続したか



