内容説明
絢爛豪華な日光東照宮は徳川家康を「神」と祀る。なぜ日光の地なのか。東照大権現とはいかなる神か。創建にまつわる謎と、彫刻群が伝える壮大なコスモロジーを解読。
目次
第1章 東照宮創建の謎(徳川家康はなぜ神に祀られたか;東照宮に秘められたコスモロジー;神号をめぐる謎;聖地・日光のコスモロジー)
第2章 東照宮の彫刻に秘められた謎(東照宮の建築と彫刻;人物彫刻の意味;霊獣彫刻の意味;動物彫刻の意味;植物、その他の彫刻;彫刻で構成された東照宮曼陀羅)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
財布にジャック
57
日光へ行くので予習のために読みました。東照宮だけはプロのガイドを頼もうと思ったら、「お金勿体無いから母がやれば」と言われ唖然!家族の為に俄かガイドをさせられる破目になりそうです。東照宮の彫刻の数5173もあるそうです。その一つ一つに意味があるってことらしいんですが、全部チェックするのは絶対無理なので、想像上の霊獣メインで見てきます。唐獅子、龍、獏、麒麟、飛龍、息、犀、龍馬の8種類。写真付解説がとても親切な本で助かりました。2010/11/11
Book & Travel
37
今度日光へ行くので予習として。日光東照宮創建の謎や彫刻に込められた意味について、詳しく述べられる。著者は東照宮の禰宜・文庫長ということで、当然ながら家康や東照宮に贔屓目のところは感じられるが、さすがに含蓄があって面白い。東照宮が日光に遷座されたのは、日光山の貫主であった天海が望んだなど諸説あるが、「天子南面す」というとおり、江戸の真北に位置する日光に祀ることで神格化したという見解は興味深かった。五千余りある彫刻の故事や霊獣の解説も詳しく、旅の参考になりそうだ。2018/10/04
みかん。
6
重要。摩多羅神や星辰信仰の記載がある。2024/04/15
m
5
昨年行った日光の復習に。新しくなった陽明門には正直魅力を感じなかったが、彫刻一つ一つに意味が込められているのだと知ると面白い。家康は寅年、秀忠は卯、家光は辰というのがまたすごい。2020/02/22
たけお
3
慣れない語彙が多くてちょっとだけ難しい本だったけど、興味深く読めました。後半の彫刻についての考察がいい。今度現地に行ったら、細かく一つひとつの彫刻を観察してみたくなりました。あと、平和を心から願った家康さんに乾杯!家康さんの歴史モノ読みたくなった。2020/12/06