内容説明
ポップにハードに時代を疾走し、メディア芸術の頂点を極めた港町(リヴァプール)の“チンピラ”たち―THEBEATLES.伝説の’60年代を、ポスト・モラトリアムに向けて読み直す。―The rest is up to you.
目次
1 不幸で小さなビートルたち
2 3分間芸術の時代に
3 画面の黄金分割
4 アメリカン・ヒーローの凱旋
5 ながら族の青春
6 プレイ・バックはできない
7 見えない冗談
8 愛こそすべてだったのか
9 ビートルズを知らない子どもたちへ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
arere
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p206.沖縄にて 愛こそはすべての衛星放送に対して。 ベンヤミンは言う。複製芸術は再生がきくから聖なる一回性がない、と。ホンモノに立ち会ったときの緊張はないはずだ、と。芸術作品というのは、たった一つで、たった一回限りであるというところから、感動が得られるはずだ、と。2017/07/12
コギソマサヒロ
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著者の精神科医としての視点がよく出ているので、ビートルズの入門書というより、社会心理学的な時代分析としても読める。また、フォークルセダーズ時代と中津川フォーク・ジャンボリーの貴重な証言は、私にとっても御馳走だった。ごちそうさま。2016/07/17
たくのみ
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反戦、労働者階級のヒーロー、反体制のシンボル?そんなビートルズ像を抱いた人たちが70年代は結構多かったんですね。フォークルとか、中津川ジャンボリーの話など、日本の学生たちが熱く燃えてた時代のことがわかり、面白く読めた。2012/06/13
issy
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1987年に書かれた本。ビートルズと同時代を生き、自らも音楽に携わっていた著者による「ビートルズの話」。書かれた時代からか、詩的な表現、あるいはやや難解な論説も含まれるが、実際のところビートルズについてロクに知らなかった自分にとっては「ビートルズとは何だったのか?」の良い入門書となった。2010/07/09
めだかクッキー
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100円で。とても読みやすくていい本でした。2009/11/19