内容説明
誰しも口にする、おなじみの名句。その意味をひもといてみると―使い慣れた「君子豹変」が、実は“立派になる”ことなど、思いがけない故事来歴をエピソード豊かに紹介し、名言に語り継がれた、人間の知恵と抒情を味わう。
目次
1 春・秋
2 美人・白楽天2題
3 項羽と劉邦・勝負
4 政治・戦争
5 人生・白髪・無常
6 酒
7 修養・『論語』より
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
もち
6
わかりやすく、読みやすかった。中学生くらいに出会いたかった。が、今読んでもとても為になる本だった。2017/04/03
in medio tutissimus ibis.
2
「明眸皓歯」元ネタは惨死した楊貴妃の事なのであまりおめでたい言い回しではない。「林間に酒を温めて紅葉を焼く」紅葉を焼いて酒を温めたのの詩的な表現。「捲土重来」できたかもしれないのに、と言う詠史詩のIF系ジャンルを切り開いた。「背水の陣」これを囮に背後を奇襲する作戦の一環。「先んずれば人を制す」言った人は直後に先を制されて死んだ。「一将功なりて万骨枯る」賊は軍人の富貴の種。「人生七十古来稀なり」どうせ人生長くないんだというヤケ。「酒は百薬の長」だから専売するね。「君子豹変」大人は虎変す。易経。2019/10/04
SKH
0
入門書。全体的に人生の教訓を古代中国人の漢詩や漢文から学ぶ論調で書かれている。2012/01/01
くるみ@柳
0
雑学として。何処から読んでも面白い。筆者が戦後を体験した人の所為か「最近の若い者は…」が多くて若干げんなりもするが。2009/09/18