内容説明
街にあふれるモノ、モノ、モノ…。しかし、だれもがどこかに不満を感じている。何が欠けているのか?強化される〈中心〉でのピラミッド組織。蕩尽ともいうべき〈周辺〉での過剰な消費。業績主義社会の構造を抉りつつ、自己実現の道を真摯にさぐる。
目次
1 パフォーマンス主義の横溢
2 産業社会を支えるもの
3 自己実現と自己表現
4 プルーラリズム・シンドローム
5 組織と市場
6 エクソダスは可能か
感想・レビュー
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ナウラガー_2012
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オスマントルコの軍隊が当時世界最強だった秘密は「イェニチェリ」といってキリスト教徒の戦争捕虜から優秀な青少年を徴集しイスラム教に改宗させて教育・訓練した奴隷親衛隊が活躍したため。トルコ語で「イェニ:新しい、チェリ:兵隊」。イェニチェリなどに採用するデブシルメ制度(徴兵制度)が考案され、定期的な人材供給が行われた。14Cから19Cの初頭まで存在したオスマン帝国の常備歩兵軍団で、スプーンをシンボルにし、火器で武装した最精鋭だった。オスマントルコでは軍人ばかりでなく大臣や官僚までが奴隷階級だった